Electronics

2008.09.22

ニューヨーク市緊急電話が写真とビデオに対応

Text by kanai

 streets potholeeg
数日前、ニューヨーク市のブルームバーグ市長がNYC Maker Faireの会場で行ったスピーチで、市の緊急電話、911と311に写真やビデオを転送できるサービスを開始することを話していた(311というのは道路の穴やゴミなどに対応する行政サービス電話)。今回のこの行政サービスの飛躍的向上には興奮したね。とくに、DIY的なアプローチで街の問題を解決することで説明責任を果たすということだそうで、そこがすばらしい。現在、このことを伝える記事が いくつか書かれている。どれもいい記事なんだけど、残念ながら、具体的な利用法の説明がない。そこでボクは311に電話して確かめてみた。たとえば道に穴を発見したとき、またはゴミが投棄されていたとき、311に電話して処理を依頼する。そして、もっと詳しい情報を求められたときに、先方から電子メールアドレスを聞かれる。アドレスを教えて、メールが送られて来たら、こちらから写真やビデオを送るという仕組みだ。考えていたのと、ちょっと違うけど、最初はこんなもんだろう。ゆくゆくは、位置情報付きの写真を直接送れば、何らかの対処がなされるという具合にしてほしいね。市民の側からこういう行動を起こせるようになって、行政は、いわゆる”ペーパートレイル(文書に記録を残すこと)”を行うという考え方が、ボクは好きだな。
行政や企業と市民との繋がりを強化しようとしているのはニューヨーク市だけではない。メリーランドの電力利用者は、電気の使用状態がわかり、家の温度を遠隔操作できるようになる。これで、お金とエネルギーの節約ができるということだ。
– Phillip Torrone
原文