Electronics

2009.05.26

光クロノコード

Text by Takumi Funada

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ビーコア社のカラービットコードは色の並び順でデータをエンコードする、一種のバーコードだ。色の列が交差せずに並んでさえいれば、曲がりくねっていたり、大きさがまちまちであっても読み込めるらしい。デザイン性のあるバーコードが作れるわけだ。
先日開催された「RFIDソリューションEXPO」では、その仕組みをさらに一歩進めた技術が展示されていた。「光クロノコード」は、時間軸上で変化する色を使ってコード化するシステム。会場ではフルカラーLEDの色変化で数値を送るデモを行っていた。上の写真のように、胸元でチカチカしているLEDの光をPCのカメラで読み取り、動画に重畳する形でそのコードを表示している。ノイズの多い環境でもうまく認識できているようだった。固定的なIDの送信だけでなく、補助的な可視光通信の手段としても利用できそうだ。シンプルなハードウェアで広い応用範囲を感じさせてくれる面白いデモだった。