2009.09.09
フリーソフトが使いにくい理由とその解決策
Matthew Paul Thomasの書いた「フリーソフトが使いにくい理由とその解決策」…. TomのTwitterから。
この記事の最初のバージョンを書いたのは6年前だった。そのときのタイトルは『Why Free Software usability tends to suck(フリーソフトはなぜどれも使いづらいのか)』というものだった。当時からくらべて、最上級のオープンソースアプリケーションやOSはずいぶん使いやすくなった。しかし、その進歩はきわめてスローで小さな積み重ねの結果だ。製品と流通業者との間の低レベルな争いもあった。設計工程での最大の問題は、大部分が今も変わらず残っている。
一般に、こうした問題の多くは、フリーソフト自身にあるのではなく、ボランティアソフトの中に多く存在している。愛好家が独自に開発したプログラムも、同様の理由から使いづらいことが多い。オープンソースにすれば、大勢のボランティアが開発に協力してくれる。現在、無数のプログラマーがフリーソフトの開発に追われているが、そのほとんどはボランティアだ。しかしそれが、ボランティアソフトの使いづらさをフリーソフトに持ち込む原因になっている。
ここから、最初の2つの問題に対する解決策が見えてくる……
よく聞く話だよね。たとえば、Inkscapeの開発に精力を注いでいた人たちは、使いづらいという批判を浴びていた。あらゆるMakerにとって便利なツールなんだけど、レーザーカッターなどの利用者は、結局、CorelDrawやAdobe Illustratorに落ち着いてしまうという現実がある。
訳者から:この記事は、単なる批判ではなく、どうしたらフリーソフトが使いやすくなるかという提案をしている建設的な内容。彼が掲げている2つの問題とは、使いやすいソフトを作ろうという動機付けがないことと、優秀なデザイナーが少ないということ。使いやすさの面で洗練させるには、そのソフトの普及度や人気度をきちんと調査したり、よいソフトに権威ある賞を贈るなどの工夫が必要。また、優秀なデザイナー問題は、デザイナーとプログラマーの両方の質を高めるトレーニング素材を充実させたり、プログラマ-、UIデザイナー、ヘルプの編集者、品質管理エンジニアの責任者を置いて開発を進める。といった提言をしている。つまり、上から目線ではなく、ユーザーの目線で製品を洗練させる意識を高めるってことだ。そんなことは、言われなくてもわかっているが、実現が難しい。そこで、第3、第4の問題と解決法と話が進む。最終的に15の問題と解決策が示されている。
– Phillip Torrone
[原文]