Electronics

2009.10.19

PICで作った自家製VoIPサーバー

Text by kanai

diy_webserver.jpg
Benは、愛のこもった最新プロジェクトを発表した。自家製VoIP対応ウェブサーバーだ。使っているチップは……うそ、PIC? 彼は前にも挑戦しているらしいけど、VoIPのルーティングビットは、すごく特殊なものになっている。
このシステムはPIC18F26K20マイクロコントローラーを中心に作られている。すべてを4MBのストレージと4KのRAMに詰め込むために、システム全体がアセンブラで書かれている。Microchipから提供されているサンプルのTCP/IPスタックは大きすぎるため、全部自分で書き起こした。主な性能は次のとおり。

  • 自家製TCP/IPスタック
  • 4系統の並列HTTP接続に対応
  • ボードの”インライン”を保つためにタイムアウトが調整可能
  • 最大転送レート ~220kBps
  • 4MBオンボードストレージ。プログラムはTFTPを使用
  • 自作の軽量ファイルシステム(ファイル名でファイルを開ける!)
  • PIC18F26K20マイクロコントローラー。クロックは64MHz
  • HTTP、Telnet、TFTPサーバー
  • オーディオ入出力。サンプリングレート 8-bit @ 8kHz
  • 非常に基本的なVoIP機能を持ち、電話帳と自動アドレス変換が可能
  • 1週間の毎日に、個別にアラームを設定可能

プロジェクトの資料は、このデバイスから提供されているようだ。すごくクールだけど、同時にHTTP接続できるのは4回線だけだから、ちょっとばかり制約がある。だれか、ミラーサイトを知らない?
更新: ミラーはここにあった
– Matt Mets
原文