Fabrication

2010.03.02

大統領がShopBotを視察

Text by kanai

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大統領がShopBotを視察した。ボクたちが生きている間に、ホワイトハウスにFabLabが! これは「可能性」の話ではなく、「時期」の話だ。
悲しいかな、New York magazineのDaily Intelに掲載されたこの写真の解説は、「平凡な物に興味を示すフリをするオバマの歴史」というものだった(ほぼすべての写真は、大統領が何かの製造工程や道具や工場や研究室や工房を見学しているときのもの)。この記事の著者は、これを平凡なものと呼んでいる。彼は、大統領がさぞ退屈であったろうと茶化したかったのだろうが、この自由世界の指導者が、工場や研究室や工房を見て回ることは、実に喜ばしい。この著者は、大統領が「興味を示す振りをしている」と書いているが、私は違うと思う。みんな素晴らしいアメリカ人だ。素晴らしい会社であり、素晴らしい製品を作っている。写真に写っているみんなの顔は、自分の仕事に対する誇りに溢れている。私たちは、物作りをもっと盛んにしようと頑張っている。子供たちに科学や工学に興味を持たせるよう努力している。平凡なんかじゃない。この国が私たちに与えてくれる、もっともエキサイティングなものだ。まだまだ足りない。ここで、私の計画を話そう。私は、この記事の著者であるDan Amira コンタクトを取り、Maker Faire New Yorkまたは Maker Faire Californiaに来ないかと誘う。「Faireには10万人ほどが集まる予定です。そこでは、あらゆる階層の人々が、自分で作ったものを披露し合います。ちっとも退屈なんかではありません。あのスライドショーに写っていた人たちも来ます。あそこに写っていた機械(ShopBot)などが展示されるはずです。しかし、Maker Faireは退屈とは正反対のイベントです。大統領も見に来てくれるといいんだけど。Dan、もし見に来たかったらチケットを送るので、メールをください」
訳者から:Dan Amiraは若いジャーナリストだ。大統領を茶化すつもりで皮肉めいた三面記事を書いたんだろうな。ボクも若いころは、それが面白いと思って皮肉っぽい記事を書いてたけど、そこに救いがないと後味が悪いよね。
– Phillip Torrone
原文