Crafts

2012.01.25

Zero to Maker:Makerになって初の年末休暇

Text by kanai


ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力のレポートを連載します。- Gareth
今年、私はMakerになって初めての新年を迎えることになった。そして、前回に書いたとおり、過去数カ月間に学んだことを振り返るチャンスにも恵まれた。さらに、まったく新しい可能性の扉も開いてくれた。プレゼントの自作だ!
私が作ったもの:
ミネソタ州(私の郷里)の形をしたクリベッジボード。クリベッジとは、ボードの穴にペグを差し込んで得点をカウントするカードゲーム。私の両親はクリベッジが大好きで、実家に帰ったときにプレイするのが私の楽しみでもある。父母とは何時間プレイしても飽きない。夕食前のちょっとした時間や、朝のコーヒーを飲む間にもプレイするし、夜をまるごとプレイ時間に当てることもある。本当に楽しい。

私は、両親のためにクリベッジボードを自作しようと考えた。ギフトとして見栄えもするし、大活躍するはずだ。そして、私がこの数カ月間に学んだことを象徴するものともなった。
どうやって作ったか:
いろいろな形を考えたが、最終的にミネソタ型に落ち着いた。簡単そうだったからだ。インターネットからミネソタ州の形のアウトラインデータをダウンロードした。デザインが決まったら、次は素材だ。プラスティックをレーザカットでできるとわかっていたが、私は木材をShopBotで切り出すほうを選んだ。前にShopBotの講座は受けていたが、作業方法を思い出すのにおさらいが必要だった。今回もまた、TechShopのZach Johnsonが助け船を出してくれた。彼は、状況によってフィードやスピードやビットを変えることを教えてくれた。彼の助言では、ボードの輪郭は1/4インチのルータビットを使い、ペグの穴開けには1/16インチのビットがよいとのこと。残念ながらTechShopには1/16インチのビットがなかった。Zachは、今から注文しても届くまでに数日かかるという。それでは帰省までに間に合わない。
そのとき、まさにTechShopのような場所ならではの出来事があった。Zachと私が1/16インチのビットをどうしようと話しているのが、Martin Hornの耳に入った。MartinはパートタイムのTechShopインストラクターを務めているが、もともとはCNCマシンの神と言われている男だ。いい考えがあると、彼はある提案をくれた。真鍮の丸棒から1/16インチのドリルビットを作るというのだ。私はMartinの指導を受けながら、20分間をかけてビットを作り上げた。見たところは使えそうだ。とにかく試してみるしかない。
それは見事に働いてくれた。ペグの穴はきれいに開けられ、1/4ビットは輪郭をきれいに切り抜いてくれた。
MartinとZachのおかげで、私は両親への素晴らしいギフトを作ることができた。そして、Martinの現場の知恵は、ものすごい勉強になった。
どうすればもっとよかったか:
クリベッジボードは仕上がりは上々で、両親も気に入ってくれるに違いない。しかし、このプロジェクトに時間がかかりすぎてしまい、おかげでギフトリストのそのほかのものが、ほとんど割を食うことになってしまった。この次は、すべてのギフトを手作りしたいと思う。きっと素晴らしいだろうな。もっとすごいものを作ろう。もらった人たちがみんな喜んでくれるような。そのためには、ギフト対時間率をもっと効率化しなければ。
私のおすすめ:
今年のおすすめは、物作りの「メタギフト」だ。1カ月の利用と2つの講座が無料で受けられる権利が49ドルというTechShopのお試しコースはかなりお得だと思う。TechShopは私の人生を大きく変えてくれたところ。これ以上のおすすめはない。サンフランシスコ地区、デトロイト、北カリフォルニアにお住まいなら(または贈りたい相手がそこにいれば)、これが最高だ。
また私は、『MAKE Ultimate Kit Guide』 を見せてもらったが、そこにはたくさんのクールなギルトが紹介されていた。Kit Guideのコーナーでは難易度が記されているので、どのレベルのものかがわかる。私はArduCopterがすごく欲しくなった(私の知ってる人がこれを読んでくれていることを願って)。
過去の記事:Zero to Makerの旅
– David Lang
訳者から:これはアメリカで昨年最後のコラムとして公開されたものです。ちょっと時期的にズレてるけど、すいません。
原文