2007.07.02
二進法ビー玉式加算機
Matthias Wandelの最高にクールな作品。ビー玉二進法コンピューターだ。-
たぶん、ものすごく根気のいる仕事になるだろうが、ビー玉で計算するコンピューターを作れるんじゃないかと、あるとき思い立った。そうして作った2台目のビー玉コンピューターは、期待に反してあまり論理的な構造ではなく、ただ音がやかましいだけの代物だった。
しかし数ヶ月前、最初に作ったマシンの二分メカニズムを階段状に並べれば、実際に使える加算機か除算機が作れるのではないかと思いついた。そう思ったら、どうしても実現しないと気が済まなくなった。そしてつい先日、このビー玉式二進法加算機を作る運びとなったのだ。
この発明の核心は、シーソー式の切り替えスイッチの右側にかならずビー玉が落ちるようにすることと、次のビー玉が落ちてきて左側に倒れるまで、その位置を保つようにさせることにあった。右上の小さな図を見てほしい。この余分なビー玉の保持力を使えば、ビー玉加算機はダンプが可能になる。これがなくても加算ができるが、この装置に結果をダンプさせるのではなく、シーソーの角度によって数値がわかるようにしたかった。実際、これを集積させてビー玉コンピューターを作るとしたら、ビー玉の並び方から結果を読み出すことが必須要素となるだろう。
Binary marble adding machine – Link
訳者から: カラコロとビー玉が転がる音もいいね。なんだかすごく感動的。ひとつほしいわぁ。Matthias Wandelは何でもかんでも木で作っちゃうアーティスト。彼のホームページは圧巻だよ。
[原文]