Electronics

2008.06.30

オープンソースハードウェア -「我々はイノベーターを訴えない」

Text by kanai

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オープンソースハードウェアは、既成メディアにも少しずつ浸透し始めている。これは、Economistに掲載された“Open sesame”というタイトルのすばらしい解説記事だ。- お馴染みの顔ぶれも紹介されている(ChumbyBuglabsNeuros)。残念ながら、MakeAdafruitは仲間に入れてもらえなかったけど、下のリンクに、完全なオープンソースハードウェアの仲間のリストを掲載しておいた。

“オープンソース”ソフトウェアという考え方は、コンピューターユーザーの間ではお馴染みになっている。愛好家たちがインターネットで知恵を出し合い新しいプログラムを生み出し、タダで配る。ソースコード(プログラムの設計図)も公開してしまう。こうすることで、別の人間がこれを作り変えたり機能を追加したりできるようになる。それもまた、それが欲しい人に配られる。オープンソースの恩恵は、なにもプログラマーだけが受けるものではない。たとえば、多くの人たちが使っているLinuxやFirefoxも、こうしたやり方で生まれてきたものだ。
現在、こうしたアプローチが、少々形は違っているが、ハードウェアにも持ち込まれつつある。

で、ここからが面白い……

これらすべてのことが、オープンソースハードウェアは大手ハードウェアメーカーと家電企業がこの考え方を受け入れたときに、大きな変化が始まると示唆している。ChumbyのTomlin氏はこう語っている。「これは家電製品の新時代だ。コミュニティーが助言を与え、改造情報を共有する。そうしたイノベーターたちを私たちは訴えたりはしたくない。むしろ彼らをヒーローにしたい」

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原文