Crafts

2008.07.16

Build: 動く馬のペーパークラフト

Text by kanai

今週のBuildでは、Solar Theremin(ソーラーテルミン)の作者、James Wattのもうひとつのすばらしいキットを作ろうと思う。紙で作る動く馬の置物だ。中にモーターが仕込まれていて、完成すればパカパカと歩く動きをする。
このキットはとても簡単に組み立てられるが、ちょっと時間がかかる。ここではすべての工程を詳しく解説することはしない。なんでかって? 切ったり貼ったりのすべての工程を写真に撮ってたらキリがないだろ。
Kinetic Horse KitはClockwork Robotで購入できる(編集から:日本からの注文も可能とのこと)。
キットの内容:
img_3575.jpg
必要な材料のほとんどすべてがキットに含まれている。付属のCDには、10枚の用紙に印刷するパターンのデータと説明書が入っている。私はコンピューターでこれを読みながら組み立てていった。
その他に必要なもの:

  • 接着剤 – 木工用接着剤が理想的
  • カッター – 指を切らないように
  • ドライバー(ねじ回し)- 小さいもの
  • 厚紙10枚 – 名刺用などの厚手のプリント用紙
  • ペンチ – 2本使ってワイヤーを曲げる
  • 単三電池
  • 定規

Step1: 切って折る
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切ったり折ったりしなければならない部品は多い。私はまず、すべてのパーツを切り出すところから始めた。1枚の紙から切り出したパーツは、すべてひとつにまとめておくこと。台紙のほうにパーツ番号が書いてあるからね。似たような形のパーツが多いから、混同しないためにも紙ごとにまとめるのがよい。パーツを直線上に折り曲げるときは、定規などを当てて行う。
Step 2: 脚の組み立て
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それほど難しくはないが、4つ作る必要がある。ゆっくり時間をかければ大丈夫だ。接着剤がきっちり乾いてから次の工程に進むといった時間的余裕がほしい。私は、ひとつの脚の部品を乾かしている間に、別の脚の組み立てを行った。接着剤が乾くまで紙をしっかり押さえておくのに小さなドライバーが役に立った。
img_3585.jpg
4本の脚が完成した。これを一晩かけてゆっくり乾燥させる。
Step 3: ギアボックスの組み立て
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これもとても簡単だ。説明書がわかりやすいしね。絵のとおりに歯車を挿入して、パチンとはめ込むだけだ。
Step 4: ボディーを組み立てる
img_3605.jpg
これも説明書どおりにやれば問題ない。切って、貼って、切って、貼って……。
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頭やそのほかの部分も完成。
Step 5: ドライブワイヤーを曲げる
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ペンチを2本使ってワイヤーをしっかりと曲げること。どのように曲げるかは説明書に詳しく書かれている。完成したら、一対の脚に挿入する。
Step 6: 電源を供給する
img_3614.jpg
キットには単三電池の電池ボックスが付いてくるが、私はもっとパワーが欲しいと考えた。そこで、ガラクタ箱を引っかき回し、単三電池2本が入る電池ボックスを探し出した。これなら馬は本当のギャロップができる。この電池ボックスにはスイッチも付いていたから、一石二鳥だ。これを馬の本体の下側の目立たないところに両面テープで貼り付けた。
Step 7: 試運転
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すべてのパーツが滑らかに動くことを確認する。引っ掛かるところがあれば、押したり引いたり曲げたりして調整する。私の場合は、ほとんど問題なく動いた。ちょこっとだけ調整はしたけどね。
おまけ:尻尾はどこ?
この馬には尻尾がないので、自分で追加することにした。ここまで作れた人なら、適当に尻尾を作ってお尻に貼り付けるぐらいのことは造作ないだろう。
今回も楽しい工作だった。結果にも大満足だ。このキットは Clockwork Robot で購入できます。
– Marc de Vinck
原文