Electronics

2008.07.14

OpenMoko – オープンソースの携帯電話

Text by kanai

Make Pt0790
Cad Files
Openmokoから発売されたオープンソースのLinuxの携帯電話Neo FreeRunnerだ。正確に言えば、オープンソースソフトウェア(ハードじゃない)なんだけど、CADファイルが公開されている。最初にしては大きな一歩だよね。現在は100%オープンソースとは言えないけど(ボクの知る限りでは)。

世界初のオープンなモバイルコンピューティングプラットフォームを開発したOpenmokoは、21世紀のユビキタスコンピューティングの実現に貢献モバイルデバイス、Openmoko Neo FreeRunnerのネットストア開設を発表しました。
Openmoko Neo FreeRunnerはGNU/Linuxを使用し、ダイヤル、SMS、通話記録などのコアソフトウエアを動作させます。さらにOpenmokoは、これらの機能に加えて、定期的なダウンロードによって機能を拡張することができます。まずは、この電話機のプラットフォームの性能を最大限に引き出すソフトウェアスイーツを提供いたします。8月には、Linux Worldにて位置情報を利用したアプリケーションを発表する予定です。
Neo FreeRunnerには、3バンドGSM 850MHzと900MHzの2つのバージョンがあり、海外の周波数に対応できます。本体は黒の小判型で、重量は182グラム。2.8インチ 480×640 VGAタッチスクリーン、Wi-Fi(802.1 1b/g)、AGPS、GPRS 2.5G、Bluetooth 2.0、3軸運動センサー 2基を備え、128MB WSDRAMおよび256MB NAND Flashが付属します。
・モバイルアーキテクチャを無料で公開
Openmokoは、これまでクローズだったモバイルアーキテクチャーを開発者のみなさまに公開し、モバイル機能の応用や、専門分野に特化した市場に向けたモバイルアプリケーション開発ができるよう、柔軟な開発プラットフォームを提供します。Openmoko のモバイルプラットフォームとFree and Open Source Software(FOSS)を利用することで、コミュニティまたは開発者は、FreeRunnerのユニークなバージョンの製作や、操作方法の改良や、外観の変更なども可能になります。クリエイティブコモンズのライセンスの元でCADファイルもご利用いただけます。これを使えば、工業デザイナーなら簡単にOpenmoko Neo FreeRunnerの外観、素材、仕上げなどの変更ができることでしょう。

– Phillip Torrone
原文