Electronics

2008.08.25

マトリョミン

Text by kanai

Matryomin

マトリョミンは竹内正実が1999年に作ったユニークな電子楽器だ。テルミン(ロシアで発明された最古の電子楽器)の一種で、ロシアの伝統工芸マトリョーシカの形をしている。
完璧にマトリョーシカの形をしているだけでなく、5オクターブもの音階が出せる。ローミドルレンジの1オクターブの長さはMoogのEtherwavethereminと同じ。Etherwavethereminで基本的なテルミンの奏法をマスターした人なら、マトリョミンもすぐに演奏できる。マトリョミンが行うのはピッチ変化のみ。

Matryomin [Boing Boingより]
Mike Dixonのレポートによれば、マトリョミンはロボットの人気者 –

これはマトリョミン(マンダリンエレクトロン製マトリョーシュカ型テルミン) を演奏する機械だ。手の代わりにサーボモーターで動く金属板が音階をコントロールしてる。マトリョミンから出たサウンドはMacでサンプリングされ、MIDIに変換されて(Miller Pucketteの “fiddle~” 音声-MIDI出力を使用)、これをMax/MSPの中のターゲットのMIDIファイルと比較することでサーボの移動量を決定している。

Makershedsmall
Mkcwr1-5
The Solar Powered Theremin (Heliophone) Kit(英語)
– Collin Cunningham
訳者から:マトリョミンはテルミン奏者竹内正実が主催する楽器メーカー、マンダリンエレクトロンのサイトで購入できる。
原文