2008.09.11
原爆を自作した男たち
核兵器の製造がいかに難しいか(または簡単か)を調べるために軍隊に入った2人の学生の興味深い話。
2人の学生が、いかにして核兵器を作ったか……。当時、核の専門家がいない国が核爆弾を作ろうとしたら、どの程度作れてしまうものか、という論議が盛んに行われていた。そして40年前、アメリカ軍は極秘の調査を開始した。Oliver Burkemanが、この核のパズルをたったの30カ月で解いた男たちに話を聞く。
……この素人の2人が拠り所にしていたのは、皮肉にも、核の非軍事利用の有用性を世界に解いたドワイト・アイゼンハワー大統領の”平和のための原子力”プログラムの一環として発行された情報だった。また、平和のための原子力構想は、膨大な科学的データを公有の財産にしてしまった原子力ブームのもっとも顕著な実例でもあった。
そしてついに1966年末、調査を開始して2年半、彼らはそれを完成させた。「私たちは詳細な解説をまとめた短い資料を、専門用語を使って書きあげました。それには、どう計画したか、どんな材料を使ったかまで書かれています」とSelden。「すべての工程を詳細に解説しています。だから、ダウンタウンにあるジョーの工場でも作れますよ」
– Phillip Torrone
[原文]