2008.10.20
数学は"クールじゃない"なんて考えはアメリカを滅ぼす
アメリカの数学力と科学力が落ち込んでいることを伝える多くの記事を読めば、どうしたって落ち込む。だけど Makeは違うよ。下の記事は、いかに私たちが、寄ってたかって数学を”クール”じゃないものにしているか、に関するレポートだ。そこで、誰かを非難したり文句を言ったりするのではなく、ぜひお願いしたいことがある。数学が”クール”なものだと子供たちにわからせるために、みんながやっていることを書き込んでほしいんだ。Makeの読者には、親や教師もいっぱいいる。だから、みんなに教えてほしい。うまく行く方法と、うまく行かない方法をね(過去の記事のリンクにも飛んで見てほしい。数学は、物作りの世界では重要な位置をしめているんだよね)。
アメリカ人は、数学のできる女の子をからかうのが好きなようだ。しかしこの態度は、この国から秀でた才能を失わせることに繋がると、今週の金曜日、研究者たちは発表した。彼らの調査によると、女の子も男の子と同程度に数学の能力を高めることができるにも関わらず、仲間外れにされたり、無視されたりするために、数学の勉強を嫌がる傾向にあることがわかった。「女の子の意欲を削ぐアメリカの習慣は、男の子の勉学意欲も削いでしまう」と、この調査を主導しているウィスコンシン大学マディソン校のJanet Mertz教授は報告している。「これは緊急を要する問題になっている。調査データによれば、この国のトップクラスの若い数学者の大半が、外国の出身だからだ」
米国数学会の報告書でMertzとそのグループは、1974年まで遡って国際的な数学競技会のデータを集め分析した。また、アメリカの学生に対して行った調査にも着目した。「アメリカの中学校と高校から繋がる社会的状況が、数学を楽しむのはかっこ悪いことと思わせるようにしている。数学を楽しむ者は仲間外れにされ、結果として、才能ある女子は、才能ある男子以上に、数学の才能を押し隠して、クラスの仲間に溶け込もうとしている」という。
数学的アフガン編み(英語)
MIDIで聞く数学の証明(英語)
マンガ統計学ガイド(英語)(編集から:『マンガでわかる統計学』の英語版)
実用数学(英語)
数学的キルト(英語)
数学と靴紐(英語)
数学を強いる目覚まし時計(英語)
数学と編み物: パターンの解析(英語)
数学時計(英語)
– Phillip Torrone
訳者から:出来る子の足を引っ張る傾向は、日本と同じだね。と、日本でも悲しんでいる場合じゃない。ウチでは子供たちが小さいころから論理パズルで遊んでいたので、計算は苦手だけど、数学的な論理を考えるのは好きになったね。あとは、他人の足を引っ張るような連中とは付き合わんでよろし! という教育。
[原文]