すんげー! びっくりIDEOのグローバル連鎖反応大会だ(Makeもちょっと登場してるよ)…
ポールダンスを踊る7インチのお人形が引っ張る仕掛けや、スイッチになった『くすぐりエルモ』。
まさに、8つの国と6つのタイムゾーンを股に掛け、約50人もの人間が関わったこのIDEOの”グローバル連鎖反応”は、3つの大陸にまたがり実際に機能するルーブ・ゴールドバーグ・マシンというよりは、潜在的失敗要因の設計図といった感じだ。
この計画の責任者であるIDEOの古参社員、Jon Kaplanでさえ、ときに自信を失う瞬間があった。だが、そんなことよりも多く、疑念を抱くことがあった。こんな馬鹿なことを考える人間がどこにいるだろう。ポールダンスを踊る人形が銀のモールを巻き上げ、フィリップ・スタルクのジューサーを倒し、ガウスガンの引き金を引き、くすぐりエルモを倒し、そのプラスティックの目玉がマウスを押し、上海のプリンターを動かすなんて仕掛けを真剣に組み上げる人間がどこにいる? 全体として、20分程度の長さの機械仕掛けの物語が10ほどあり、それが昼から夜にかけて展開された。各オフィスの間に15時間の時差があって助かった。
よくあるルーブ・ゴールドバーグ・マシンとは違い、ゴールは灯りを点けたりミルクをグラスに注ぐなどというものではない。Kaplanの狙いは、IDEOの技術力の高さで人々を興奮させ、すべての人にこの奇妙な仕掛けをライブで見てもらうことにあった。もちろん、シカゴオフィスのソーセージがパロアルトの携帯に電話を掛けて、石けん水の中にポンプでヘリウムを吹き出させ、3フィートの筒状のシャボン玉を作ったときには、多くの人間が興奮した。シカゴチームが仕掛けに炎を加えても、Kaplanはたじろぎもしなかった。
「ルールは決めておいたが、みんなは無視したり守ったりだ」と Kaplan は語る。「ユーモアのセンスが果たす役割は大きい。事前にミュンヘンからメールが来たのだが、『ルールは破るためにあるんだよな?』と書かれていたよ」
IDEOのスタッフにもMakeの読者がいる。おめでとう、大成功だね!
訳者から:ビデオがあまりよく撮れてなくて、よくわからないんだけど、すごいことはすごいね。いい会社だなぁ。
– Phillip Torrone
[原文]