Electronics

2009.09.11

テルミット式データ保護術

Text by kanai

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近ごろ、ハードディスクや記憶媒体を、読み出し可能なデータが詰め込まれたまま廃棄する企業が多い。そうした問題を防ぐ方法が、これだ。コンコードに住むNC技術士のBrian Littleとその仲間たちは、デイビッドソン大学のマシンから回収したハードディスクを積み上げて、テルミットを使って溶かしてしまった。Brianの解説を見てみよう。

4人の男と勇敢なガールフレンド1人は、約18キログラムのテルミットを使ってハードディスクの山を(ほぼ)焼却することに成功した。結果は、思ったほど完全な破壊とまではいかなかったが、燃焼効果という点では、大きなバケツ1杯のテルミット剤は強烈だった。
注意:テルミット剤の “レシピ” はググれば出てくる。私は不精者で、しかもアホではないので、テルミット剤は購入した。売っている店もググるとわかる。さらに注意:テルミット剤は危険物だ。非常に激しい反応を起こし、摂氏1400度ほどになる。ひとたび火がつけば、途中で消そうなどという試みをあざ笑うかのように、一気に燃え尽きてしまう。こいつで遊べるのは、私が大人で、保険にも入っていて、自己防衛の意識もきちんと持っているからだ。もしキミがこいつで遊んで、両親の家を燃やしてしまい、自分はⅢ度熱傷を負って病院に担ぎ込まれたとしても、またはお婆ちゃんの車を全焼させてしまったとしたら、キミ自身が責任を追わなければならない。私の責任ではない。

燃え上がる楽しいビデオだ。

写真もあります。
自分のデータ、または誰かのデータを保護するために行った対策の中で、いちばん過激だったものはなに?
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– John Baichtal
訳者から:アメリカ版では、軍隊で緊急時に機密データを守る際にはテルミット手榴弾を使うというコメントが書かれていた。ライフルで撃ち抜くという人もいたね。
原文