2009.10.14
Melting Pot: コーヒーの香りでチームを招集
The Melting Potはちょっと前の “ビジュアライザー” プロジェクトだが、ずーっと時代の先を行っていた。2001年にItiro SiioとNoyuri Mimaによって開発された、オフィスに散らばったチームのメンバーを、甘い甘いコーヒーを使って繋ぎ、招集しようというものだ。音や視角の合図を使わず、嗅神経系を使うことにこだわり、すべてのメンバーに入れ立てコーヒーの香りを音もなく同時配信するようになっている。無意識下でコーヒーのいい香りを嗅ぐと、コーヒーが飲みたくなり、休憩室に集まってくるというアイデアだ。
このために、彼らはオフィスのコーヒメーカーにワイヤレス通信装置を組み込み、コーヒーが入ると信号を発信するようにした。さらに、この信号を受け取ったときにコーヒーの香りをたてるアロマ発生機も作った。アロマ発生機は、インスタントコーヒーの袋にファンで風を当てて匂いを出すという、じつにシンプルな構造だ。
ボクは、チームの招集方法としてこれが有効に働くであろう環境で働いた経験が何度かある。これを作ってくれる人はいないかな。また、匂いで人々に作用するシステムのアイデアを、ほかに持っている人はいない?
– Matt Mets
[原文]