2010.04.21
Caleb Charlandのサイエンスアート
Caleb Charlandのギークな写真が好きだ。彼の作品は、フィルム上で科学実験をしているような感じだ。磁石や電気や流体力学など、どれも美しい。
私の題材の組み立てや選び方の基準は、家で日曜大工をしながら育ったことと繋がっている。それによって私は、工具や素材が持つ力を学んだ。表現方法を探りにガレージや地下室を引っかき回しているうちに、それを実現する古い工具と日常的な素材の新しい組み合わせが見えてくる。私が表現したいものの多くは、一瞬の現象であったり、物質に対する物理的な力だ。こうした現象をひとつの瞬間や、いくつもの異なる瞬間をひとつの作品に収めるという意味で、写真は私の目的に適っている。
私の作品は、私自身の科学への好奇心と画像製作の建設的アプローチが合体したものだ。私は、日常の物と基本の力学を使って私自身が体験した驚きの現象を視角化している。どの写真も、「どう見えるのか? それは可能か? それをしたら何が起きるのか?」という素朴な疑問から始まり、実験的彫刻の製作という過程を経ている。まずは、物と力の組み合わせの仮説を立てて、実験してみる。ここで、想像していた以上に魅力的な結果が得られることが多くある。時間の経過にともない、その素材が持つ天然の性質が私の美的判断に大きな影響を与え、イメージはどんどん発展してゆく。そして私の意図が、素材や力場の本来の性質によって修正されたときに、初めてイメージが完成する。
[PetaPixelより]
– John Baichtal
訳者から:写真上から、定規とペンライトで作った立方体、鍵に銅線から放電したところ、磁石に釘を引っ張られたところ、マッチを円形に並べて燃やしたところだろうだそうです。
[原文]