Fabrication

2010.04.26

Make: Time & Space — ノートを活用しよう

Text by kanai

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Make: Time & Space(時間と空間をMakeする)特集は、心と体の両面から生活を効率化する方法を考えるというもの。これまで、工具や工房の整理術を紹介してきたが、ノートを活用するというのはどうだろう。私はAgatha Christie’s messy notebooks(アガサ・クリスティーの繁雑なノート)と題された書評を読んだ。彼女はとにかく、そのノートに何もかもを書き記していたようだ。買い物リストのような日常の事柄から小説の構想、家族にまで書き込むように言っていた。彼女は3冊目のノートを17年間使い続け、そこには17の小説の素材が書き記されている。

ノートの内容は、エッシャーの絵のような複雑な次元構造になっている。完全なシーン、歴史的背景、登場人物の名簿、想像上の場所のラフな見取り図、舞台セット、判じ物(数字の3、横線を引かれた目玉、ネズミ)、クリスティーファンなら分かるであろうプロットのアイデア……「ポワロは田舎へ行くことを要請──家を発見し、いろいろな素晴らしい詳細を見つける」「彼女の命を何度も助ける」、さらに「ハットピンで目を突き刺す」や「インフルエンザ、不況、ウイルス──盗まれた? 閣僚?」といった不気味な断片の間に、「新聞、トイレットペーパー、塩、コショウ」といった買い物リストがあったりする。クリスティーの作家生活と家庭生活との間に明確な境目はない。家計簿も自分に向けた走り書きのメモもある。(「週末、みな外出。木曜、行けるか、おばあちゃん」)クリスティーの二番目の夫である考古学者のマックス・マロワン卿も、彼女のノートを使っていた。彼は計算を書き込んでいる。クリスティーの娘ロザリンドは、書き取りの練習に使っている。そして家族中がブリッジの得点を書き込んでいる脇には「毒の可能性……イチゴにシアン化合物……コニイン……カプセルで?」などと書かれている。

うれしくなるほどクリエイティブだ。私なら1冊のノートに時系列に沿って、ページごとに日付をふって、どのプロジェクトのアイデアなのかが分かるように書いていく。1日で10ページも書くときがあれば、1週間、何も書かないこともある。古いノートを読み返すことはあまりない。記録というより、創造性を引き出すために書いているようなところがあるからだ。
みんなは、ノートをつけてる? きっちり派? それとも繁雑派? カオス派? 整頓派? コメントを待ってます。写真のリンクもね。[Kottkeより]
Maker Shedより

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The Maker’s Notebook($19.99)にビッグなアイデアや配線図なんかを書き込もう。Maker Shedだけのオマケ、ステッカーシートとバンドでカスタマイズができる。
– John Baichtal
訳者から:英語版のコメントでは、専用のグラフ用紙をパソコンで作ってノートに使っているという人や、思いついたアイデアをナプキンやレシートや何でも近くにあるものに書いておいて、週末に清書するという人もいた。テキストファイルでメモしておいてアーカイブするという人もいたな。
原文