Science

2010.06.15

イオンエンジンによる小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用

Text by Takumi Funada

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プラズマ・核融合学会誌第86号に『イオンエンジンによる小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用』という解説記事が掲載されています。PDFをダウンロードして閲覧することができます。そのなかの一文を引用。

復旧運用で,イオンエンジンA とBについても単体での起動を試みたがすべて失敗に終わり,地球帰還が危ぶまれる事態となった.しかし,「こんなこともあろうかと」回路中に追加したバイパスダイオードと,それぞれの中和器が個別の電源を持っていたことが功を奏し,イオンエンジンB のイオン源とイオンエンジンA の中和器を組み合わせた作動モード(我々は「クロス運転」と呼んでいる)で加速を開始し,窮地を脱した.

何度読んでもうれしくなる部分ですね。記事では、イオンエンジンの設計と運用について詳しく解説されています。
プラズマ・核融合学会