Other

2010.09.13

ダンプノート – ゴミ車の家

Text by kanai

dumponaut.jpg
Dumponaut はダンプスター(ゴミ車)で作った家をイメージしたアート作品だ。

世の中には、我々の存在に対する外部的統制が無数にある。その最たるが、物品のための商取引だ。ダンプスターの中にはその抜け穴がある。つまりそこには余剰品があり、このシステムの出口があるのだ。だが本当の出口というわけではない。その気になれば自立性が垣間見える覗き窓だ。とは言え現実には、ダンプスターダイビングは形態化された依存性だ。
Dumponaut(別名:Lil’ Takeover)は、こうした問答の叙情詩みたいなものだ。そう、私ならここに住める。そう、これを作るのに50ドルもかからない。しかし、これまでこれを作るための材料を揃える機会がなかった。作る技術も、資源も、資金もなかった。そこで疑問が起こる。ダンプスターから拾ってきた材料が使えない状況になったら、何ができる?

訳者から:ダンプスターってのは、工事現場とかに置いてある廃材を入れるための大きなコンテナのこと。アメリカではゴミ捨て場として路地にもよく置かれている。家庭用の小さなものもある。日本ではバッカンと呼ばれたりもしてる。ダンプスターダイビングとは Maker たちがよく使う言葉で、そのダンプスターに飛び込んで廃材やジャンク品を漁ること。
– John Baichtal
原文