Science

2012.04.18

Makerのための数学

Text by kanai


Greg Borensteinが、Makerが創造的に活用できる新しい数学の問題を考えるというブログ、Makematicsを開始した。

線形代数、位相幾何学、グラフ理論、機械学習は、特定分野の日々の仕事でも、さらに重要な、急速に発展する新しい創作ツールの開発、普及、教育において必須条件になりつつある。これらの知識を持たないアーティストは、その知識がなくても使えるものを誰かが作ってくれるまで待たなければならない。そのため大きな創造性を縮小して、Adobeがソフトに組み込んだわずかな選択肢に頼ることとなる。創造的な欲求のままに、拡大する技術的な宝の山からツールを自由に選択して使うことができず、すでに使い方や組み合わせや、用途の限界までが他人によって確立されたツールを受動的に使うことしかできなくなる。
それをなんとかしようと私は考えた。創造的テクノロジーに応用するという観点に絞って、こうした高等数学を学び、同時にみんなに教える方法を探っていきたい。

Gregは数学者ではない。彼は、数学は難しいが学ぶ価値があると信じる「初心者」だ。「私は、コンピュータビジョンもコンピュータ科学も数学も専門ではない。自分と他の人たちの役に立つよう、こうした数学的問題を人に説明できるようになるまで理解しようと格闘しているプログラマでありアーティストに過ぎない」他の人も同じようにこの問題に苦しんでいると確信した彼は、より多くの人たちを対象に、数学的知識の収集と共有ができるようにとMakematicsを立ち上げたのだ。
Gregは、このブログの冒頭をKyle McDonaldのFaceTrackerに関するインタビューで飾っている。Kyleはアーティスト兼プログラマで、顔を使ったインターフェイス、FaceOSCの開発者だ。顔追跡に関する数学やアルゴリズムについて、たっぷり1時間話している。
数学に関する話題やインタビューについてリクエストがあれば、Gregに提案してほしい。Twitterは@makematicsでフォローできる。
– Dale Dougherty
原文