2012.05.09
インクジェットプリンタをプリント基板プリンタに改造する
どんな小さな技術も時代遅れになるということはない、という証明だね。MakerのRyan Pourcillieは、エプソンC86インクジェットプリンタを改造して、自作の金属製印刷トレイに載せた銅をコーティングした板に回路をプリントするというもの。プリンタのシャシーには、ドレメルを駆使して細かい改造が加えられている。インクは、エッチング液をはじく特殊なもの。センサーをごまかして、ずっと紙に印字しているように思わせている。何度かのテストと失敗を繰り返した末に、ついにRyanは成功を勝ち取った。今では、生基板のエッチングマスクに熱を伝えるなどの手間がいらなくなった。
現在、Ryanは古いプリンタを捨てずに、Project Remakeコンテストで役立てている。これは、普通なら埋め立て処分されてしまう廃棄物を利用して、機能的な、あるいは美しい物に作り変えるコンテストだ。賞品は、5名にMakerBot Replicatorsと、9月にニューヨークで開かれるWorld Maker Faire招待旅行が贈られる。お申し込みはProject Remakeまで。豪華な賞品をゲットしよう!
プリントヘッダクリーナーを上から見たところ。これはクリーニング前。
自作のプリントベッド。
きれいにエッチングされたプリント基板。
Ryanのプロジェクトの詳しい解説はこちらをどうぞ。
– Nick Normal
[原文]