Electronics

2012.12.18

GitHubがReplicator 2で面白いことを(無線で)やっている

Text by kanai

私の大学のルームメート、Mike Skalnikは、GitHubで開発の仕事をしているのだが、新しいMakerBot Replicator 2の話をしてくれた。それには、彼と彼の同僚とで、会社の誰もが簡単に3Dプリントできるよう自動化する改良を加えているという。彼らはすごい。なぜなら、サンフランシスコのオフィスに届いたのは、ほんの1週間ほど前だからだ。私は近所に立ち寄った際に、近くで見せてもらうことができた。
オフィスには、いつも従業員がほとんどいないので、GitHubでは社内チャットで連絡を取り合っている。また、社内で開発したオープンソースのボット、Hubot-を使って仕事を支援している。Hubotはいろいろなことができるが、数式を解いたり、YouTubeの検索、Googleから画像を引っ張ったり、社内のオーディオシステム用に曲順を決めたりができる。Mikeは、MakerBotのMiracleGrueスライシングソフトウェアをGitHub上で見つけると、すぐにGitHub従業員が離れた場所からHubotを通じてプリントができるアプリケーションの開発を始めた。彼は、使われていないMacbook Airを3Dプリント専用のサーバーに仕立て上げ、USBでReplicator 2に接続し、テストを開始した。

1週間足らずの作業の末、素晴らしい結果が得られた(Mikeによれば、コードは「馬鹿みたいに簡単」だったそうだが)。GitHubの従業員は、今では社内チャットで「Hubot: 3D me https://tinkercad.com/things/9Ji3HC0Ukqq-desk-sign.」といったメッセージを送るだけでプリントができるようになっている。マシンが使用中のときは、HubotはThingiverseのダウンロードリンクか、TinkerCADのパーツリンクを受け入れて、解析を行い、.stlファイルを探してダウンロードする。そこから、ファイルは自動的にMacbook Airにダウンロードされ、MiracleGrueのデフォルト設定でスライスされ、Replicator 2に送られてプリントが始まる。Macbook Airはボットとつながっているので、Hubotからいつでもウェブカメラの画像が入手できる。これを見て、どこからでもプリントを開始(必要ならば停止)できるのだ。オフィスの向こう側からでも、地球の反対側からでもできる。

私の見た限りでは、GitHubのすべての人が、オフィスに3Dプリンターがあることをとても喜んでいた。必要なのは、みんながいじって遊べるようにと私が提供したOctocatのプリントと、かわいいヨーダのプリントだけだった。開発部門のSlava Shirokovは、stltwalkerと呼ばれる「STL変換と積層のためのスクリプト可能なインターフェイス」の開発を開始した。まだアプリケーションには書き込まれていないが、パーツのパッキングの自動化、拡大縮小、移動、回転が可能になる。現時点では、Hubotがスライスとプリントの経過を知らせるログページのリンクを提供するようになっているが、近い将来、スライスのオプションを追加して、カメラもより柔軟に使えるようにするという。コーディング仲間として、私はGitHubで独自のスライスソフトを開発して、遠隔プリントの最適化とスライス時間の短縮をすべきだと助言させてもらった。もちろん、すべてはHubotを通してワイヤレスで行う。きっといいものになる。

私は、彼らがもう1台プリンターを購入することになったときのために、または3Dスキャンの世界に足を踏み入れようと考えたときのために、MAKEの「Ultimate Guide to 3D Printing」を1冊進呈した。Mikeは彼のコードをオープンソースにしてGitHubで公開することを約束してくれた。まだ準備はできていないが、そのときになったらお知らせしたい。それまでに、新機能もいろいろ組み込まれるに違いない。どうぞ、お楽しみに。更新情報から目を離さないでね。
いいぞ、GitHub! これからどんなものができるのか、すごく楽しみだ。
– Eric Weinhoffer
原文