Fabrication

2020.04.22

「プランC」のプロフィール:シアトルで生まれたMaker Mask

ある地方の病院がシアトルのメイカースペースに、マスクとバイザーを作れる人はいないかと尋ねてきた。彼らは少々あわてて、誰ならできるかを調べてみた。すると、機械工学の経験を持つRory Larsen(ロリ−・ラーセン)がそれに飛びつき、一夜を費やしてデザインを練り上げた。「フットボールを受け取って走り出した感じです」とロリーは私に話してくれた。「夜に最初の(3Dプリントによる)Maker Mask(メイカーマスク)を作りました」

金曜日の明け方5時か6時に、ロリーは父親に電話をして「ボクが作ったものを見てよ」と伝えた。

Science

2020.03.27

南欧を脅かすパンデミック #1|医療崩壊寸前の病院を助けるイタリアのメイカーたちとFab Labネットワーク

本シリーズでは南欧在住のmakezine.jpコントリビューター、類家さんに南欧の現状と“何もせず手をこまねいているわけではない” メイカーの動きをレポートしていただきます。

日本でも報道されご存知の方も多いと思いますが、3月下旬の現在、南欧で新型コロナウィルスCOVID-19が猛威を振るっています。イタリアに続き、スペインやポルトガルでも非常事態宣言が出され、この1、2週間市民の移動は制限されています。

Fabrication

2019.04.15

Formlabsの新型光造形3Dプリンター、Form3とForm3L

Formlabsの人気の3Dプリンター・シリーズに新機種が加わった。みんなが待ち望んでいたこのForm3は、Formlabsの高精度ツールをさらに発展させたものだ。

今回発表された新機種は、Form2の単なる改良版ではない。光でレジンを活性化させる方法を見直し、LFS(Low Force Stereolithography:低剥離力光造形)技術と彼らが呼ぶ新方式を導入した。動画でもわかるとおり、この方式では、剥離力を弱めるために柔軟なタンクの底を追加するなど、新しいアプローチが採用されている。

Fabrication

2019.04.03

生活支援器具(アシスティブデバイス)のデザインと3Dプリントの方法を教える無料講座

私たちMakerはよく、肉体的に特別な必要性のある人たちを支援できないものかと考える。そこですぐに思い浮かぶのが、ソーシャルメディアでよく称賛されているロボット義肢のような立派なデバイスだ。それもいいだろう。見ていて楽しい。しかし、大多数の人たちにとって、生活支援器具はもっと身近で日常的なものだ。それでも、ロボット義肢と同じぐらい、人生を変えるだけの力がある。

プルトップを開ける道具やドアノブを簡単に掴める道具など、ごく単純なツールが大勢の人の生活を一変させる。

Fabrication

2019.01.11

XYZ座標の制約から解放されて新たな可能性をもたらす5軸3Dプリンター

Maker Faireの会場を歩き回ると、いろいろな3Dプリンターを目にするが、基本的な構造から言えば、展示されているマシンの方式はたったの2つしかない。デカルト式(直行する2本のガントレーがあるもの)と、デルタ式(プリントヘッドを3本のアームで支えているもの)だ。もちろん、その他の方式も次々と登場してはいるが、この2つの方式が独占的な地位を占めている。そんななかで、Cel-Roboxは、M-Solvと共同でQ5D Technologiesを立ち上げ、新しい製造技術を世に送り出そうとしている。

Fabrication

2018.12.25

フィラメント式の3Dプリンターでレンズなどの透明なものがプリントできるか?

フィラメント式の3Dプリンターで、レンズなどの透明なものをプリントできないかとよく聞かれる。そんなとき、私は決まって、透明にはできるけど、どうしても畝(うね)やレイヤーの筋が出てしまうし、中に出ることもあると答えていた。だが、Tomer GluckとTuval Ben Dosaは、私が間違っていたことを見事に証明してくれた。

フィラメントを押し出す量を多めにして、各層が下の層としっかりと融合するようにする。インフィルは100パーセントに。

Fabrication

2018.12.20

3Dプリントの型で金属板のプレスができた

「Make:」の編集部では毎日3Dプリントを見ているが、それでもまだビックリするような物を作る人がいる。複雑でも革新的でもないけれど、Daphan Kaplanが学校の課題で作ったものには、ちょっと驚いた。3Dプリントした型を使って薄い金属板をプレスするというアイデアだ。3Dプリントした型では強度が足りないと思うだろうが、わずか40パーセントのインフィルでも十分に型として使えることをKaplanは示してくれた。

見てのとおり、結果も上出来だ。細かいプレスができるようにいなると、さらにいい。

Fabrication

2018.11.12

家庭用3Dプリンターで最高のミニチュアフィギュアをプリントする方法

FDMの3Dプリンターで作った凄いゲーム用ミニチュアを見たことがある。安いローエンドのプリンターでも作ることが可能だ。しかし、よい結果を出したければ、それなりに細部の仕上げに力を入れなければならない。

The Tomb of 3D Printed Horrorsのこの動画では、プリントに関するあらゆる知識を動員して、家庭用3Dプリンターでできる限りの高解像度でプリントが行われている。その中で彼らは、最大のインパクトを生み出すプリンターのセットアップと、スライサーソフトの最適な設定について詳しく話している。

Fabrication

2018.10.24

バンクシーの作品を切り刻む額縁を3Dプリントするデータが公開された

反動的で謎多き大人気のストリート・アーティスト、バンクシーが、恐らくこれまでの中でも最高の、大胆な悪戯をやらかしてくれた。オークション会場で、彼の版画作品がおよそ100万ドルで落札された直後、大勢の眼の前でその版画を切り刻んでしまったのだ。このときの様子は大ニュースとなって世界中で報道されたが、同時にそれは、会場にいた人たちの、わけのわからない恐怖と驚きの表情と相まって、非常に面白い映像作品となった。

その後、バンクシー自身が公開した断片的な情報をもとに、版画を自動的にシュレッダーにかけるメカニズムに関する論議が広がった。

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