2015.12.16
ArduinoかRaspberry Piか? スーパーシンプルな選択のためのガイド
「Make:」では、毎日、革新的なプロジェクトを見ている。そのほとんどは、開発ボードの存在があって可能になっている。しかし、初心者にとっては、それぞれのボードの違いや特徴がわかりづらいこともあるだろう。
そこで、超簡単な見分け方ガイドを作った。ここで理解できたなら、すぐにMaker Shedへ飛んで、ArduinoまたはRaspberry Piのスターターキットを手に入れよう。これらには、初めてのプロジェクトに必要なものが一応含まれている。最初はもっとシンプルに始めたいというなら、ボードを単体で手に入れて、あとは、ArduinoまたはRaspberry Pi用の「はじめよう(Getting Started With)」シリーズの書籍を購入するという方法もある。(日本語版編注:『Arduinoをはじめよう 第3版』が11月末に発売になりました!)
2つの違いはなんだろう?
Arduinoはマイクロコントローラーマザーボードだ。マイクロコントローラーとは、一度にひとつのプログラムだけを繰り返し実行できる単純なコンピューターのことだ。とても簡単に使える。
Raspberry Piは汎用コンピューターだ。通常はLinuxオペレーティングシステムを使い、いくつものプログラムを同時に実行できる。Arduinoよりも複雑な作業が可能だ。
どっちを使えばいいのだろう?
Arduinoは、単純な繰り返しの作業に向いている。ガレージのドアを開け閉めしたり、外の気温を測ってTwitterで報告したり、簡単なロボットを動かしたりだ。
Raspberry Piは完全なコンピューターが必要なときに使う。複雑なロボットのコントロール、複数の作業を同時に行うもの、難しい計算を行うもの(Bitcoinや暗号解読など)だ。
選ぶための簡単な法則はあるか?
あるとも! プロジェクトに何をさせたいかを考える。2つ以下の仕事で説明できるなら Arduinoだ。3つ以上の仕事をさせたいなら、Raspberry Piだ。
実例
「植木鉢をモニターして、乾いてきたらTwitterで知らせる」このプロジェクトにはArduinoだ。
「植木鉢をモニターして、乾いてきたらTwitterで報告し、気象庁をチェックして天気予報が晴れなら灌漑システムをオンにして、雨ならオフのままにしておく」こんなプロジェクトにはRaspberry Piだ。
簡単すぎるだろうか。本当はもっと複雑な問題があるのではないのか?
あるさ。でも、「簡単な法則」とはこんなものだ。
まだわからない。どっちがいいかズバリ教えてほしい!
Arduinoだ。まずここからはじめよう。
[原文]