Electronics

2008.12.08

BeagleBoardとArduinoを搭載したアイアンマンスーツ

Text by kanai

BeagleBoardは信じられないほど小さな組み込みシステムだ。Linuxが使えて、ハックも簡単。コネクターも豊富だ。GPIO/I2C/SPIなどの拡張ポートからHDMIまで揃っている。Arduinoと組み合わせれば(Arduino gift guide(英語)もぜひ見てね)、もう最強だ。
Enriqueは、息子のために作ったBeagleBoard搭載のこの素晴らしいプロジェクトを報告してくれた。

ウチの息子は、ハロウィンにはアイアンマンになりたいと言っていた。そこで私は約2カ月を費やして、さまざまなガジェットを市販のコスチュームに組み込んでいった。なかでも最もパワフルなコンポーネントは、BeagleBoardとArduinoだ。もっと時間があれば、マスクにオーバーヘッドディスプレイとナイトビジョン用ウェブカメラを埋め込んだり、BeagleBoardに3Gモデムを接続するなど、もっとやりたかったんだけどね。;)

スーツの装備はものすごいよ。

  • リパルサー空気砲 – 手の甲から腰のエアーポンプまでをチューブで繋ぎ、炭酸ガスを噴き出す。
  • リパルサーミサイル – 炭酸ガスのエアーポンプで紙のミサイルを飛ばすことができる。
  • リパルサーセンサー/ライト – 磁気スイッチ/センサーによってリパルサーを搭載した側の手を光らせたり、フェードアウトさせたり、目を光らせたりする。この効果にArduinoを使用。
  • リパルサーサウンド効果 – 最初はうまく動かなかったが、マウスの右ボタンと中央ボタンを使いEnlightenment17にMplayerのスクリプトで音を再生するように設定したら動くようになった。マウスボタンは、Arduinoでセンサーの入力を受けてデジタル出力でトリガーさせている。
  • アークリアクター – コストコで買ったLEDライトを息子の胸に装着。
  • BeagleBoard: パワフルなコンピューター – 息子の背中の J.A.R.V.I.S. の箱の中でBeagleBoardが起動していて、いろいろな仕事を追加できるようになっている。可能性としては……、ウェブカメラ、ホットスポット対応のモバイルルーター、ヘッドマウント・ディスプレイ、VoIP、アイアンマンの目で見た映像のストリーミングビデオなど。
  • Arduino: スーパーな I/O ボード – リパルサーの効果を演出。さらにセンサーを増設して、よりクールな効果を追加することもできる!

LinuxNerd: My son in an Iron Man Suit!
訳者から:このごろのハロウィンは、Makerオヤジのためのイベントになってる感じだな。けっこう、けっこう! BeagleBoardが本格稼働したバージョンを早く見てみたいね。ただこの坊やが、来年は悟空になると言ったら、どーすんのかしら。
– Brian Jepson
原文