Fabrication

2013.01.11

3Dプリンター初心者オーナーのための役に立つコツ

Text by kanai

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3Dプリンターを手に入れたばかりというあなたの前には、すでに学びと発見の新世界が開かれている。これからの数週間から数カ月間は、新しい教訓や技術を学び続けることになる。そこで、私がこの3年間に3Dプリンターから学んできたことをいくつか紹介しよう。

3D プリントのコツ

  • プラットフォームが水平でないと、プリント中にいろいろと頭の痛い問題が起きる。ここはきっちり確認しておかないといけない。プラットフォームは、ペーパーテストで簡単に確認できる。これには、エクストルーダーのノズルとプラットフォームの隙間を測れる厚さの紙を使う。ノズルを最初の層をプリントするときの高さに合わせて、プラットフォームとノズルの間に紙を挟み、プラットフォームの四隅と中央にノズルを動かしてみる。5つすべての箇所で紙がノズルに接触しながら動かせるぐらいの間隔がよい。

  • プラットフォームは定期的にアルコールで洗浄すること。プラットフォームに手の脂がついていると、プリントしたオブジェクトが剥がれてしまうからだ。
  • ABSプラスティックを使うときは、プラットフォームを最高温度で余熱しておくこと。余熱しておくと、エッジがめくれ上がってしまうのを防ぐことができる。
    Kapton, or "Polyimide," tape use in 3D printing.
    3Dプリントに使用する「カプトン」または「ポリイミド」テープ。

  • PLAでプリントするときは、プラットフォームの余熱はせずに、塗装用のマスキングテープを貼る。PLAの接着を防ぐカプトンテープよりも安くて使いやすい。
  • プラットフォームを余熱する場合(ABSを使うとき)は、マスキングテープよりも耐熱性のカプトンテープのほうが適している。
  • プリントがカプトンにくっつかない? または、プラットフォームにマスキングテープが貼ってある? そんなときはヘアースプレーを使う。多くの人がこの方法を使って、オブジェクトとプラットフォームの結着度を高めている。
  • 初めてプリントするときは、プリンターの品質設定をいちばん低くして行うこと。プリントしたものが1mm小さかったことが後からわかるなんてことがないように。
  • 使用するプラスティックをよく認識すること。2つの人気素材はABSとPLAだ。それぞれ、融解温度や抽出速度などの特徴が異なる。プリンターがそのプラスティックに適応しているかどうかをよく確かめておこう。

3D プリント簡易用語集

知っておくべき重要な用語だ。
Raft(ラフト) – 歪みを防ぐためのテクニック。プラットフォーム上に直接プリントするのではなく、素材の「ラフト」(浮き台)の上にオブジェクトを作り、後で切り離す。ラフトはプリントするオブジェクトよりも大きくして、結着度を高める。
A raft being printed on a build platform.
プラットフォーム上にラフトをプリントしているところ。
Support material(支持材) – 張り出しや隙間のあるモデルをプリントするときは支持材を入れる(空中にプリントはできないからだ)。支持材はプリント終了後に取り去ることで、本来の形になる。取り去る方法には、洗浄、融解、切断などがある。
G-Code(Gコード) -コンピューター数値制御(CNC)でもっとも広く使われているプログラミング言語の名称。いろいろな形で使われている。おもにオートメーションで使われ、コンピューター支援工学の一部を担う。Gコードは「Gプログラミング言語」とも呼ばれる。基本的に、Gコードはコンピューター化された工作機械に、何をどのように作るかを命令するための言語だ。「何を」「どう」作るかは、おもにどこへ移動するか、どのくらいの速度で移動するか、どのパスを取って移動するか、の命令で定義される。
STLファイル – Standard Tessellation LanguageまたはStereo Lithographyの略。STLは、もともとは3D Systemsが開発したCADソフトのためのファイル形式だったが、さまざまなソフトウェアでも使われるようになり、高速プロトタイピングやコンピューター支援製造で広く利用されている。STLには、オブジェクトの三次元形状だけが記録され、色や質感や、一般的なCADモデルの属性などは含まれない。STLにはアスキー形式とバイナリー形式があり、よりコンパクトなバイナリー形式が一般的だ。これは、単位法線と頂点で非構造三角分割されたオブジェクト表面形状を(右ねじの法則に従い)三次元デカルト座標を使って表すものだ 。
プリント用データが欲しいときは、Thingiverse.comを見てみるとよい。ユーザーが投稿した多くのオブジェクトデータがあり、STLファイルをダウンロードしてプリントできる。
成功を祈る。というより、とにかく3Dプリンターを楽しんで欲しい。

おまけ:Ultimate Guide to 3D Printingのサポートページ、 3D Printing FAQ(英語)も参考にしてね。
– Michael Overstreet
原文