2007.05.02
自分で自分の線路を敷くレゴのロボット機関車
蒸気ロボットで有名なI-weiのサイトより –
ライブスチームを趣味にしている友だちから、お前も線路の上を蒸気で走るものを何か作れとせっつかれていました。でも、優美な機関車が蒸気を吐いて走るといったありきたりなものではつまらない。ボクには、ずいぶん前から温めていたアイデアがありました。自分で自分の線路を並べて走る蒸気機関車です。1本の線路を前に置き、その上に進むと、後ろの線路を外して前に置く。線路をいくつも重ねて用意しておいて、それらを次々に並べてもいい。ローテクな産業用ロボットみたいな感じです。あらかじめプログラムをしておけば、そのとおりに線路を並べて輪を作ることもできる。どこかで聞いたことがありません? このアイデアは『ウォレスとグルミット』を見て思いついたんです。鉄道模型のエピソードです。:) しかし、こいつを蒸気でやろうとすると、ボクには複雑すぎて手が出せません。そこで、蒸気機関車にすごく詳しいライブスチームグループの友人に、そっちでうまくやってくれと話しました。
たぶん、誰が聞いてもヤク中の戯言だと思われるでしょうが、友人のDavid Wegmullerは違いました。Davidは昨年のMaker Faireでレゴの実演をした男です(巨大なクレーンを作りました)。しかも彼はライブスチームの天才で、いろいろなものを自作しています。このバカなアイデアを話した翌日、なんと彼はそのプロトタイプをレゴで作ってしまったのです! こいつは、磁石で接続する形式の曲線の線路を自分の後ろから取って前に並べることで、どの方向でも自由に移動できます。動きはすごくゆっくりですが、こんなバカげた何の役にも立たないアホなアイデアが、話したほんの数時間後にプロトタイプで実現されるとは、なんとも驚きです。
Davidのそのほかの作品もぜひ見てください。- レゴ・ミニウォーカー、レゴのライブスチーム蒸気機関車、大型ライブスチーム、蒸気式鉛筆削り (蒸気牽引車のエンジンで旋盤を回しています)、などなどたくさんあります。
訳者から: もう、最高。こういうバカバカしいことを本気でできるって、素晴らしいね。エンゲル係数の違いかなー。ともかく、『ウォレスとグルミット』の鉄道のエピソードは『ペンギンに気をつけろ!』ですごく有名になったシーンです。
[原文]