Electronics

2007.04.04

世界の気象を体感できる傘

Text by kanai

Imgp2840
Schirm Ohne Verkleidung
Peterより –

この”気象体験傘”を持てば、巨大な世界地図の上を歩くような体験ができる。つまり、世界のどこか好きな場所の気候を体感できるってわけ。この傘には、小型スピーカーと各色のLEDと小さな扇風機が付いていて、監視カメラから自分の現在位置がわかるよう赤い位置表示ライトまで備わっている。気象データは、世界の都市の天気をXMLファイルでゲットできるYahooの天気サービスから取り出すようになっている。
この傘は、8本のケーブル(内側は2本の太いケーブル)でArduinoボードと繋がれている。このボードがLEDと扇風機をコントロールするのだ。ボードとモーター(扇風機)との間には、モータードライブチップ(1293)が噛ませてある。こいつで扇風機のファンのスピードを調整するのだ(YahooのXMLファイルを元にスピードを決める仕組み)。白と青と黄色と赤のLEDは、天気の雰囲気を作るためのものだが、傘の持ち主がどこにいるかを示す役割もある。たとえば白のLEDは嵐の稲光や雪、青のLEDは雨や風、黄色は太陽を現すといった具合だ。
このプロジェクトのためのプログラムは、ProcessingとArduinoを使って作成した。XMLのインポートには、Javaライブラリ “jdom”を利用した。

Experimentelle Interfaces WS 06 » Peter Woelfel – Link
[原文]