Electronics

2007.12.26

トランジスタのお誕生日おめでとう!

Text by kanai

hr-1sttransistor
Forbesに掲載されたトランジスターのお誕生日の話だ。-

今から60年前の1947年12月16日、ニュージャージーはマーレーヒルにあるベル研究所の3人の物理学者が世界初のトランジスターを完成させた。William Shockley、John Bardeen、William Brattainの3人は、ラジオなどの電子機器が嫌になるほど大きくて熱くて電気を食う原因になっていた真空管に取って代わるべき半導体式の増幅器を模索していた。彼らは即座に、これがその答えだと確信した。そして、その先の実験と特許の取得が可能になるまで、彼らは一切、そのことを他言しなかった。
やがて彼らは、1948年6月30日、ニューヨークで記者会見を開く。彼らは世界にトランジスターの拡大模型を披露したばかりでなく、真空管の代わりにトランジスターを使ったテレビとラジオも公開した。まだコンピューターの話をする人間などほとんどいなかった時代にあって、それは、今我々が暮らしているこの未来の最初の姿だった。世間の反応? ニューヨークタイムズ紙は、46ページ目のNews of Radioというコラムの一番最後でこの発表について触れている。

The Transistor’s Birthday(英語)- [via] Link
– Phillip Torrone
訳者から:最初は見向きもされなかったそうだね。製造が難しいし、トランジスター用の回路を設計しなおさなきゃならないしって、真空管でみんな満足していた時代には、トランジスターの本当の価値はなかなか認められなかった。普及のきっかけになったのは補聴器だったとか。それに続いて登場したトランジスターラジオは、今の価値にして380ドルもしたとのことです。
[原文]