2008.02.18
天文ギークがスパイ衛星を特定
すごく面白い記事だ。- 趣味の天文観測マニアたちが、政府がひた隠しにしているスパイ衛星のトラッキングと特定を行っている。-
先月、最高機密のスパイ衛星が数ヶ月内に墜落するとのアメリカ政府の発表にともない、政府関係者は、人工衛星の墜落はよくあることで、この惑星はほとんどが海に覆われているので人に被害が及ぶ心配はないと話した。しかし、その衛星の正体については、ほとんど触れられていない。
その情報は、トロントの自宅アパートのバルコニーで衛星の追跡を行っている趣味の天文観察マニアTed Molczanをはじめとする、世界のマニアたちからもたらされた。彼らは「衛星を操る政府のスパイの親玉たちの目玉に指を突っ込んだ」”プロペラ頭のギーク”という不本意なイメージで世間に見られるようになった。Molczan氏は、怒りもせず、こう話している。「ボクにはユーモアのセンスがあるから」
Satellite Spotters Glimpse Secrets, and Tell Them – New York Times(英語)- Link
関連:
アメリカのスパイ衛星USA-193は、2月下旬から3月上旬の間に落下する模様。写真はJohn Lockerがイギリスで撮影。(英語)- Link
さらに:
アマチュア天文観測が身近になった。この本は天文観測の入門者にぴったり。『Illustrated Guide to Astronomical Wonders』は、必要な機材の紹介や、どこでどのようにすれば、二重星や連星やクラスターや星雲や銀河といった宇宙の神秘を発見できるかを解説している。- Link
訳者から:プロペラ頭(propeller head)ってのは技術的変わり者の意味。ギークの別名。
[原文]