2008.10.07
Build: ブレインマシンをハックしよう
Mitch AltmanのBrain Machineのもうひとつの作り方を紹介しよう。私はBrain Machineが大好きなんだけど、メガネと基盤部分とは別になっていたほうがいいと感じていた。そこへ、GarethがMake Project Tins(Makeプロジェクト缶)を山ほど送ってくれたので、そこに基盤部分を移そうと考えたんだ。[ありがとう、Gareth!]
必要なもの:
- Brain Machine完成品 – Maker SHEDで購入できます。
- Make Project Tin(Makeプロジェクト缶)- Maker SHEDで購入できます。
- パネルマウント式のヘッドフォン・ジャック(バレルタイプが最適)
- 電話用ケーブル – 2芯ではなく4芯のもの
- ゴムブッシュ
- スイッチ – なんでも可[私は適当にジャンクを引っ張りだした]
- 厚紙
- 熱収縮チューブ – いろんな太さのものを使うので、セットになっているものが便利
ここでは、Brain Machineが完成品で、プログラムもできているものと仮定して解説します。これから作るという人は、一度作ったものをまた壊すといった無駄な手順を踏まなくても済むように、先にこっちに目を通しておくといいだろう。完成品のBrain Machineがあれば、とっても簡単に私のバージョンに改造できる。
Step 1: Brain Machineを作る
Brain Machine本体の作り方はここでは解説しない。キットには作り方の説明書が入っているし、オンラインチュートリアルもある。どちらもすごく丁寧だ。それに、Weekend Projectでも作り方を解説しているしね。
Step 2: Make Project Tinの加工
電話線は、メガネの2つのLEDと、Makeプロジェクト缶の中の基板とをつなぐためのものだ。電話線を通す穴を缶に開ける。穴の径は使用するゴムブッシュに合わせる。ゴムブッシュは、穴の縁でケーブルが痛まないようにするためのものだ。私は0.8ミリ径のゴムブッシュを使ったので、穴はまず0.3ミリの下穴を開けてから、0.8ミリのドリルビットで径を広げた。あとは穴にゴムブッシュをはめて、電話線を通す。電話線は抜けないように内側で結び目を作っておこう。
電話線を通した側の反対側に、2つの穴を開ける。ひとつはヘッドフォンジャック用、もうひとつはスイッチ用だ。穴の径は、買うかジャンクから取り出すかして用意した部品に合わせること。
Step 3: Brain Machineを配線する
まずは、LEDに電流を送るための線を延長する。私は、120センチから180センチほどのケーブルを使った。値段も安いし4芯だし、買わなくても、大抵の家には余ってジャンク箱に転がっているはずだ。どんなタイプのものでも構わないが、必ず4芯であること。そして、メガネと、Makeプロジェクト缶を置く場所、または装着する場所とを繋ぐのに十分な長さがあること。この線は、Brain Machineキットの作り方説明書を見て、指示どおりの場所に繋ぐ。
おまけの改造(しなくてもいいけど、時間の節約になる):
缶に穴を開けたくないときは、Brain Machineをプログラムしたあと、DB-9メスコネクターを外してしまおう。私は、プログラムを書き換えるツモリがなかったので、必要ないと判断して外してしまった。こうすることで、缶に穴を開ける手間が省ける。コネクターを生かしておきたい場合は、缶に四角い穴を開けて、そこに固定する。
Step 4: ほかの部品をはんだ付けする
キットに付属している3.5ミリのステレオジャックのかわりに、パネルマウント式のジャックを使う。配線は付属のジャックのときと同じだ。これもキットの説明書に従ってほしい。
電池のホルダーは、プロジェクト缶に収まるように1本ずつに分ける。そこで、単三電池1本用のホルダー2つを接続する方法を解説しよう。まず、ホルダー1の赤い線をホルダー2の黒い線と繋いではんだ付けする。ホルダー2の赤い線をスイッチの端子にはんだ付けする。ホルダー1の黒い線を基板の電源のマイナス端子にはんだ付けする。最後に、スイッチの空いている端子と基板の電源のプラス端子を線で結び、はんだ付けする。わかった? わかればよろしい(文字で読むと複雑そうだけど、実際はすごく単純)。
Step 5: メガネを作る
最初に、メガネのどこにケーブルを通すかを決める。私の場合は、メガネの片方のツルに沿わせた。この場合、メガネのツルを折りたためるように、ケーブルには少し余裕を持たせておくことが大切だ。次に、熱収縮チューブの1センチ径のものを1.5センチほど、6ミリ径のものを8センチほど、それぞれ用意する。これらを使ってツルにケーブルを這わせる。
熱で締め上げる!
電話線とLEDを接続してはんだ付けする。Brain Machineの組み立て説明書を見て、そのとおりにすること。私は、見栄えをよくするためと、ショートを防ぐために、細い熱収縮チューブを使った。
Step 6: Makeプロジェクト缶に入れる
まずは缶の底の形に厚紙を切って入れる。これは基板の裏が金属に触れてショートしないようにするためのもので、絶対に必要。絶縁しないと、中で基板が燃えるよ! また、基板の角をちょっとだけ削っておくと、缶に入れやすい。角を削った基板の形を、上の写真で確かめてほしい。
あとは、必要なものすべてを詰め込む。まずはヘッドホンジャックとスイッチを缶に固定する。線は電池ホルダーの下を通るようにする。次に電池ホルダーを入れて、基板を入れる。さあ、あとは体を楽にして、ショーをお楽しみください。
おまけ情報:
- 単四電池を使えばもっと楽に入る。
- メガネに基板を付けたままでも、電池をボタン電池に替えれば楽になる。[これは Mitchのアイデア。ありがとう!]
- もちろん、キットの説明書どおりに作ってもバッチリ楽しめるよ。
私はMitch AltmanのBrain Machineを心から愛している。少し前にAS220 in Providenceで彼に会えたときはうれしかった。じつは、そこでキットを買ったんだ。
私の改造版は、Maker Faire in AustinのMaker SHEDに出典する予定なので、ぜひ、オースティンへ見に来てね!
– Marc de Vinck
[原文]