2008.11.09
MTM02 – スピードケーブリング全日本チャンピオン決定!
初代全日本チャンピオン 大見嘉弘さん。
11月8日、Make: Tokyo Meeting 02で開催したスピードケーブリング日本公式戦は、お陰様をもちまして、なんとか無事に執り行うことができました。
栄えある初代全日本チャンピオンは、東京情報大学講師の大見嘉弘さん。事前にアメリカのスピードケーブリング大会の様子をビデオで見て研究していたというだけあって、かなりスピーディーでした。
大見さんには、国際スピードケーブリング協会から2008年全日本チャンピオンの認定証が贈られ、賞品として、Makeロゴ入りTシャツ、そしてスパゲッティー1束が贈られました。
協会本部からは優勝者には「ゴールデン・ケーブルを」との指示があったのですが、じつはそれは「ゴールデンと言いつつ黄色いケーブルを1本とりだしてあげる(ここで馬鹿受け)」という内容でした。しかし残念ながら黄色いケーブルは使わなかったし「馬鹿受け」の保証がなかったので、スパゲティーにしました。
参加者は12名。東京のみならず、埼玉県、千葉県、さらには岡山県から参加してくれた方もいました。
試合は、2名ずつの予選の後、6名で準決勝。と、ここまで進んで観客から疑問の声が。
「3人で決勝戦になるの?」
あれれ、2人で決勝戦の予定でケーブルを準備してたのに。どーしたことか。主催者が数字に弱いためのトラブルでありました。
あとになって原因が判明。当初は、予選を3人ずつ4回行うはずだったのです。しかし、それでは試合が早く運びすぎて、ケーブルの準備に間に合わない(試合用の塊[バンドリング]を作るのに3分かかります)。そこで、予選を2人ずつにすれば、時間的に合う。めでたしめでたし……と、そこで安心しちゃった。決勝に3人残ることになるということまで、ぜんぜん考えてなかった。
というわけで、敗者復活戦! と言ったらケーブル準備係が「無理無理!」と悲鳴をあげたので、やっぱり3人で決勝ということになりました。テレビチャンピオンだって、3人で決勝やってるもんね。
12人の皆さんは、それぞれ個性的な”戦法”で望んでくれました。たぐったケーブルを片手に握ってまとめる作戦、長いのから抜いていく作戦、短いのから抜いていく作戦などなど。チャンピオンの大見さんは、最初に大きくほぐして、ゆるくなった状態を保ちつつ、すばやく短いものから抜き取っていくという作戦でした。
今回の大会で、ひとつ浮かび上がった法則がありました。それは、「ほどきかけのケーブルをクビにかけると負ける」というもの。今後、スピードケーブリングに参加される方は、よーく覚えておかれるとよろしいでしょう。
参加者のみなさんも、観客のみなさんも、落ちたケーブルを集めたり、次の準備をしたり、最後の片付けを手伝ってくれたりと、Makerの人情に心を打たれる大会でもありました。みなさまの励ましと、応援と、そして大いなる寛容の心がなければ、成功していなかったでしょう。その意味では、主催者としては反省しきりの大会でありました。
司会進行上、好き勝手の軽口、悪口の数々、参加者のみなさまには大変に失礼なことを申し上げましたが、司会者本人の短期記憶はすっかり初期化されておりますので、どうかご容赦を。
でも、楽しかった! みなさまには、あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました!