2010.03.19
Intern’s Corner:DIYプロジェクトの写真の撮り方
一週おきに、Makeの素晴らしいIntern(見習い)諸君がMake: Labsで作っているプロジェクトについて、ぶち当たったトラブルについて、次に何をするかについて語る、Intern’s Cornerです。
Part 1. プロジェクトの背景をセットする。
— Ed Troxell(photo intern)
DIY愛好家として、自分の作品を自慢したり、他のMaker仲間の参考にしてもらいたいと思えば、プロジェクトを完成させて、作り方を書いただけでは、まだ戦いは半分。あとの半分は、自分のプロジェクトをしっかりと見せて、それが何なのか、何が言いたいのか、どうやって作ったのか、などがハッキリわかる写真を撮ることです。
私はMakeのphoto internとして、私は雑誌とウェブサイトのためにたくさんの写真を撮っています。今回は、プロジェクト全体がよくわかる写真を撮るための背景のセッティング方法についてお話しします。
1. 作品とミニスタジオをセットしよう
まず、明るくて、視覚的に邪魔物がない、広い場所を探しましょう。作業台の上で撮影したいときは、余計なものを片付けて、必要ならば、シーツや紙でプロジェクト以外のものを覆い隠す。カメラは余計なものを見たがらない。目的の作品だけを見たいと思っています。プロジェクトに関係のないものが映っていると、それを見る人が混乱するし、作品の見栄えも悪くなる。撮影の前には掃除をしましょう。
きれいな机でグッド(でも、端っこに映ってるアレはなに?)
ごちゃごちゃの机はバッド。
2. 光温度を知ろう
光温度とは、照明の色のこと。ホワイトバランスに影響します。カメラは一般に太陽光でいちばんよく撮れるように作られています。太陽光はちょっと青みがかっています。私は、太陽光の下で撮影することを強くお勧めします。初心者は、大きな窓の近(直射日光が当たらないところ)がよいでしょう。影が柔らかく映る屋外もお勧めです(木漏れ日はよくありません)。
フラッシュは太陽光に近い色になっているので、太陽光の影を薄くするための補助光源として使えます(本格的なストロボシステムでない限り、カメラのフラッシュはメインの光源にはなりません)。コンパクトな電球型の蛍光灯も太陽光とバランスが取られているため、補助光源になります。
色の異なる光源を混ぜないことが肝心です。色温度の低い光源(白熱球など)が混じっていたら、太陽光や電球型蛍光灯の光とケンカして、カメラのホワイトバランスが混乱してしまいます。撮影する光の色を決めたら、それに統一してください。
3. 何もない背景を選ぼう
あまりうるさくない、プレーンでシンプルな背景を使いましょう。作品を際立たせるためには、背景には何もないことが大切です。色も、作品を目立たせるものを選んでください。通常、私たちは明るい色を使います。赤は避けるべきです。デジタルカメラにとって、赤はとっても難しい色なんです。黒もいけません。白なら大丈夫です。
このような「うるさい」背景はやめましょう。
このような単色の背景を選びましょう。
4. 作品は平らで真っ直ぐな場所に置こう
これは Make: Labで使っている屋内撮影用の写真ブースです。作業台の上で撮影できないときは、こうやって撮ります。
5. セッティングをテストしよう
何枚か撮影してみて、コンピューターで画像をチェックします(Photoshopがあれば理想的)。ポイントは、焦点、明るさ、ファイルサイズ、感度(ISO)です。そのほか、細かいところもよく見ましょう。セッティングの失敗はよくあることです。この段階でそれがわかればセーフ。撮影が終わってから気がついたのではアウトです。
たとえば、Make本誌やMake: Onlineに載せるプロジェクトの写真を提出する場合は、高解像度で、4:3の画角で撮影します。ここで言う高解像度とは、300dpiで印刷できる解像度のことです(ウェブサイト用でも高解像度でね。あとで本誌に掲載するかもしれないし)。
次回は、高解像度で撮影する方法です。
[原文]