2010.06.11
Flash Destroyerで(EEPROMの)記憶力テスト
書き換え可能なメモリーディスクは、ウェハーのダイシング以来の大発明だ。マイクロコントローラーのプログラムを書き換えたり、携帯電話に山ほど音楽を詰め込んだりできる。でも、欠点もある。ハードディスクのように衝撃で壊れるようなことはまずないが、フラッシュメモリーや電気的に消去や書き換えが可能なROM(EEPROM)は、ひとつの問題を抱えている。特定の書き込み回数を超えると使えなくなるという点だ。
もっとも、その回数は数百万とか数千万のオーダーだから、常識的に考えて、ずっと先の未来までArduinoにプログラムを書き込むことができる。しかし、EEPROMにセンサーからのデータを連続的に書き込むような使い方をすれば、書き込み回数の壁にぶち当たることがあるかも知れない。そこで、Dangerous Prototypesは、その回数を把握するために、Flash Destroyerを開発した。これは、マイクロチップ24AA01-I/Pが書き込みエラーを起こすのは何回目からかを調べるためのものだ。ソースコードと回路図は彼らのサイトにある。キットも販売している。これはEEPROMをテストするもので、フラッシュメモリー用じゃない。そのことは彼らも承知しているが、「フラッシュデストロイヤー」って名前のほうがカッコイイという理由でそうなっている。
この無意味な実験のドラマをさらに盛り上げるために、彼らはライブストリームでテストの映像を流している。このかわいそうなチップが何回まで持つか、わかる? [via Hacked Gadgetsより]
– Matt Mets
訳者から:英語版のコメントに「意味がわからん」というお怒りの書き込みがあったけど、これはあくまでジョークプロジェクトだと開発者は答えている。見りゃわかるだろう。
[原文]