企業をスポンサーとする教育や、紙メディアやインターネットの記事に特定のスポンサーが付くことには賛否両論あるだろう。これについては、Make内部でも常に論議されている。同様に教育機関でも、よりよい学習プログラムの資金を得るために苦渋の選択をしているのではないかと思う。その金は、ブランドイメージ向上のために企業が喜んで提供してくれる。うまく利用されるだけかもしれない。ぎくしゃくすることもあるだろう。でも、適正にできる場合もある(と信じる)。うまくやれば、関係する人全員が得をする。
これは、ソニーとインテルがスポンサーとなったロケットプロジェクトのようだ。高度な科学を専門的に教育する高校、California Academy for Math and Sciencesの生徒8人を選び、ロケットを設計して作って成層圏に打ち上げるという、とてつもないチャンスを与えるというものだ。すべてを60日以内に行わなければならず、ロケットの設計や制御にはソニーのVAIOノートパソコンを使って行う。彼らが作り上げたロケットは、全長8.7メートル、重要は225キロ以上というもので、成層圏まで飛ぶ能力を持つ。子供たちは、Mavericks財団の理事長であり、ハイパワーロケットコミュニティの第一人者、Tom Atchisonによる、ロケット科学の集中授業を受けた。
Rocket Projectのウェブサイトとビデオは、私に言わせれば作りすぎの感がある。2つの技術系企業が出資した教育ビデオというよりは、教育プログラムに見せかけたノートパソコンのコマーシャルのようだ。しかし、この話は真実であり、登場する十代の子供たちの奮闘は真実のようだ。そしてこの体験は、彼らの一生の思い出になると私は確信する。
The Rocket Project
– Gareth Branwyn
訳者から:ロケットは7月23日に打ち上げられた。ムービーはこちら。
[原文]