Science

2011.02.09

市民を「センサー」にするアプリ

Text by kanai

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MZ_CitizenScience-Badge2.gif質問です。心臓発作を起こしたとき、助けてくれる人を誰かひとりだけ選ぶとしたら、10キロ以上離れたところにいる救急隊か、心肺蘇生術の訓練を受けたご近所さんか。どっちが正解?
あなたの命に関わることだからね、もう少し情報をあげましょう。心臓発作を起こしたあと、脈拍が早く正常に戻らなければ、脳障害や、悪くすると死んでしまうことがある。生還のためのタイムリミットは10分だ。
生き残りは時間との勝負。心肺蘇生術を正しく行えるご近所さんのほうが、救急隊を待つ間にもいち早く処置ができる。この、ほんの数分の差でも、命に関わるのだ。
ということで、カリフォルニア州のサンラモンバレー消防局(SRVFPD)は、iPhoneで場所を知らせるアプリを公開した。これを見て、訓練を受けた市民が急行するという仕組みだ。
この発表会に出席したTim O’Reillyの言葉。

モバイル端末が私たちの生活を一変させたことは、みなさんご承知のとおりです。緊急の通信方法、場所の特定方法、警告の基盤システムを整備することで、公的機関が到着するまでの間、命に関わる事態に市民が対応できるようになります。このアプリを開発した人たちは、リアルタイム(逐次)のウェブを、ライトタイム(適時)のウェブに進化させたのです。

詳しい内容とアプリ開発に関する話はO’Reilly Radarの記事にあります。
原文