2011.08.10
Circuitbee – ブログで回路図をシェアできるサービス
Ben Delarreは、ウェブサイトに回路図を埋め込むためのサービス、Circuitbeeの原点とこれからについてMakeに語ってくれた。
電子回路を作って、その回路図をブログで公開したいと思ったとき、または回路図をフォーラムに公開して助言をもらいたいときなど、細かくて大きな画像を貼り付けるほかに、いい方法はないもんかと考えたことはありませんか。
あります。2010年、私たちは最初の本格的な電子プロジェクト、Illuminatrixに取り組んでいたときのことです。これは、バーニングマン・フェスティバルで展示するための、世界中の人たちが作ったアニメーションを表示させる256個のRGB LEDアレイです。そこには、私たちが初めて使う技術が盛り込まれていました。なので、この設計で本当に正しいのか、自信が持てずにいました。
私たちは、ブログやフォーラムで回路について説明して、どこに問題があるのかをみんなに聞こうと考えました。しかし、これが意外にやっかいな仕事でした。言葉で電子回路を説明するのが大変に困難だったので、回路図をアップすることにしたのです。
ところが、回路図をJPEGでキャプチャしたり、プロジェクトに関連するシンボルライブラリや回路図のファイルをアップすることが、さらに面倒で大変なことだとわかりました。快く助けてくれようというみなさん全員が対応ソフトを持っているわけではなく、JPEG画像は小さすぎて判別が難しく、または大きすぎてフォーラムにアップできないといった問題がありました。そして私たちは、回路図をシェアして、それを見ながらみんなで話し合ったり、助言を書き込んだりできる、もっといい手段がどこかにあるはずだと考えました。しかし、そんなものはどこにもなく、結果的に、無謀だと知りつつ、熱意だけを頼りに、自分たちで作ることを決意したのです。
CircuitBeeは、言うなれば回路図のYouTubeです。EagleまたはKiCAD形式の回路図データをアップすると、ウェブに埋め込めるバージョンの回路図に変換されます。マウスを使って、画面上でズームやスクロールをさせて細かいところを見ることができます。
今はまだアルファ版の初期段階なので、あちこち不具合があります。それでも、すでにCircuitbeeでサインアップすれば試用できます。回路図ファイルをアップして、ライブラリに関連付けるだけで、あとはサーバが自動的に処理します。数分間待てば、あなたの回路図はウェブに埋め込める形になって現れます。
現在は、オリジナルデータのダウンロードや、回路図内のパーツの検索、コメントの書き込みなどができるように機能を充実させているところです。これによって、電子回路のアイデアを、もっと簡単に自由に語り合えて、互いに磨き合えるようになればと夢見ています。
私たちは、電子工作愛好家のためのもっとも便利なサービスを目指して、できるかぎりCircuitBeeを無料で提供していこうと考えています。しかし、そのためにはみなさんの支援が必要です。どうか、このサイトに関するみなさんの意見を聞かせてください。電子工作の勉強と回路図のシェアを、これまでにないもっと簡単で便利なものにするために、どこをどう直せばよいか、足りないものはないかなど助言をお待ちしています。
Circuitbee
– Mark Frauenfelder
[原文]