2011.08.31
Makey Awards 2011 ノミネート 12:レゴ – もっとも優れた説明書部門
レゴは、1932年、デンマークのビルンに住むオーレ・キアク・クリスチャンセンと息子のゴッドフレッド・キアクによって創設されました。今のプラスティックのレゴは1964年から作られています。組み立ておもちゃシステムのレゴが始めて登場したときも、遊び方の説明書が入っていました。それ以来、レゴは10ピースのものから、現在最大ピース数を誇るクリエーターシリーズのタージ・マハル(#10189)などを作り続けています。ちなみに含まれるパーツの種類は5800。写真のレゴのスターデストロイヤー(#6211)は3000ピースを超えます。
小さなものなら説明書なしに、直感的に自分の頭で考えて組み立てられるところがレゴの良さですが(ドナルド・ノーマンも指摘しているところ)、数千ピースからなる大きなモデルでは、どうしても説明書が必要です。たとえば、タージ・マハルのセットは、3冊でトータル146ページにおよぶ説明書が付属しています。
レゴの説明書は、長い年月の間に、ハッキリとわかりやすく、非常に効率的なスタイルに進化してきました。現在のレゴの説明書は多言語対応になっています。と言うか、まったく同じ説明書が世界中で売られてるセットに入っています。実質的に言葉をほとんど使わず、絵だけで組み立て方がわかるまでに洗練されているのです。絵だけで説明するというレゴの方針は、私たちの直感に訴えると同時に、説明の方法にブレがありません。初めてレゴを作る人は、何をどうしていいのか戸惑うかもしれませんが、一度わかれば、非常に簡単に理解できるようになり、どのレゴセットの説明書も同じようにスラスラわかるようになります。もうひとつ、レゴが説明書に力を入れている証拠として、説明書をなくしてしまった人や、ただ見てみたいという人のために、説明書のオンライン・アーカイブを整備している点もあげられます。
レゴは誰もが大好きなおもちゃです。レゴ社は、さまざまな面で誠実な仕事をしており、最高と称されることもあります。しかし、その説明書の質の高さだけに注目して称賛されることがあまりないように思えたので、エントリーしました。おめでとうございます。2011 Makeys にようこそ!
そのほかのエントリー企業
- Makey Awards 2011 ノミネート第1号はMicrosoft のKinect(もっともハックしやすいガジェット部門)
- Makey Awards 2011 ノミネート 02:PanaVise – もっとも修理しやすい部門
- Makey Awards 2011 ノミネート 03:フォルクスワーゲンのFun Theory 「もっとも優れた教育 / 公共プログラム」部門
- Makey Awards 2011 ノミネート 04: Korg Monotron – もっとも優れた説明書部門
- Makey Awards 2011 ノミネート 05: Google Android – もっともハックしやすいガジェット部門
- Makey Awards 2011 ノミネート 06:Parrot USA – もっとも修理しやすい部門
- Makey Awards 2011 ノミネート07: Parallax, Inc., – もっとも優れた教育/公共プログラム部門
- Makey Awards 2011 ノミネート 08: タミヤ – もっとも優れた説明書部門
- 2011 Makey Awards ノミネート 09:iRobot Roomba – もっともハックしやすいガジェット部門
- Makey Awards 2011 Nominee 10: Motorola Atrix 4G, “Most Repair-Friendly”
- Makey Awards 2011 Nominee 11: Time Warner Cable, “Connect a Million Minds”
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– Sean Michael Ragan
[原文]