2012.10.22
スティーブン・ウルフラム講演「子供たちから学ぶことが年々増えている」- World Maker Faire 2012にて
Mathematicaの開発者、スティーブン・ウルフラム(Stephen Wolfram)がWorld Maker Faire New York 2012で講演を行ったのだが、クアドリコプターの飛行をMathematicaでコントロールする実演を行った13歳の息子クリストファー君に観客の関心が奪われた。
息子は、Mathematicaの1行のコードでクアドリコプターを三次元パスに沿って飛行させようと考えていました。正方形の頂点のリストを作り、コードを入力し、Shift+リターンキーを押しました……が、何も起こりませんでした。
クリストファーは、その13年の生涯でたくさんのコードをデバッグしてきたと思います。それを今、大勢の観衆の前で行うはめになりました。関数の定義が足りませんでした。デバイスに接続するためのコマンドが足りませんでした。彼は多くのことを学ぼうとしていました。私は、そろそろ諦めるよう伝えるところでした。
ところが、クアドリコプターのブレードが回転する音がしました。そしてそれは飛び上がり、ステージ上でループを描いて着陸しました。
成功です! 素晴らしい出来です。Mathematicaのたった1行のコードをタイプしただけで、実際の飛行機を、予定のパターンどおりに飛ばせて見せたのです。
またスティーブンは、娘のキャサリンがMathematicaでデザインした3Dコアラの話もしてくれた。それを地元の3Dプリントショップでプリントしたという。
スティーブンはこう言っている。「毎年、子供たちから学ぶことが多くなっています。いちばん上の子は、16歳になりますが、気味が悪いほど洗練された起業家として成功していて、私は彼からなんとかビジネスの知恵を学ぼうとしています」
Kids, Arduinos and Quadricopters
– Mark Frauenfelder
[原文]