2013.01.22
フォードが開発者とハッカーに対してオープン化
家電製品がサードパーティーの開発者にオープンになるというのは、Makerにとっていいことだ。フォードのブースでは、Sync AppLink APIとThe Ford Developer Programのデモが行われていた。AppLink APIは、iOSまたはAndroid用のモバイルアプリを作るためのもので、フォードのSync車載音声制御インターフェイスを操作する。これはおもにアプリケーションを市場に出したい開発業者向けに作られたものだが、APIは完全にオープンで、認定を受けるだけで誰もが一般向けにアプリを開発できる。
もうひとつ、フォードが発表した開発プログラムは、OpenXCだ。同社によれば、「OpenXCは、オープンソースハードウェアとソフトウェアの未来を見据えたプラットフォームで、オープンソースハッカーのコミュニティのパワーを借りて、自動車のデータで何ができるかを探ってもらうためのにFord Research and Innovationが開発したもの」と話している。広報資料にもっと詳しく書かれている。
OpenXCキットには、人気のArduinoプラットフォームをベースにした車両に接続するインターフェイスモジュールが含まれており、開発車は車両の内部通信ネットワークからデータを読み出すことができます。このハードウェアモジュールは、車両のセンサー、GPS 受信機、車両のスピードなどにリアルタイムでアクセスできます。ハードウェアモジュールは、アプリケーションが書き込めるスマートフォンやタブレットに接続して、データを読み込ませたり利用することができます。
これは、すべてを車両の制御システムから隔離された読み込み専用システムです。OpenXCウェブサイトには、オープンソースの回路図、資料、コードが用意されています。これには、OpenXCの共同開発者であるBug Labsが開発したワイヤレス・ソーラーパワー式ヘッドアップディスプレイも含まれています。
私自身は車を持っていないが、これにはMakerにとって大きな可能性が感じられる。プロトコルや資料への制限のないアクセスが可能になることで、より創造的な形で、技術の結合に貢献できるようになる。これが自動車産業の大きな流れの第一歩になることを期待したい。
– Matt Richardson
[原文]