Fabrication

2013.01.18

3Dプリント最新情報

Text by kanai

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先週は3Dプリントの世界にたくさんのことがあった。そしてCESが始まって、いつものとおり、新製品が大量に発表された。
3D Systemsは、新しい3Dプリンターを2機種発表し、マシンのラインナップを拡大した。しかし、シンプルで使いやすいという路線は守っている。Ultimate Guide to 3D PrintingでもレビューしたCubeは、アップグレードを予定している。作業範囲は一辺5.5インチ(14センチ)のままだが、精度は2倍になり、速度も1.5倍になるという。プラスティックは、さまざまな色のバリエーションが選べて、カートリッジ式で簡単に装着ができるのも変わらない。プリントヘッドは、装着された素材がABSかPLAかを自動的に判別する。なので、エクストルーダーもプリンター本体も、設定は自動で行われる。熱くならないガラスの作業台に切り替えたことで、Cubeは一般家庭向けのIEC標準機器(IEC 60950規格の詳細はこちら[英語])として公認された初めての3Dプリンターとなった。第二世代のCubeは1299ドルから。1月21日に出荷を開始する。
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3D Systemsは、まったくの新機種、CubeXも発表した。3D Touchと同様、これにはエクストルーダーがシングル、ダブル、トリプルのタイプがあり、それぞれ価格は2499ドル、3249ドル、3999ドルとなっている。どのタイプも作業範囲は1070立方インチ (10.8×10.45×9.5インチ[27センチ☓27センチ☓24センチ])と大きく、バスケットボール大のオブジェクトをプリントできる。標準のCubeと同じく、Cube Xもプラスティック素材をカートリッジで装着でき、インターフェイスにはタッチスクリーンが使われている。プリント用インターフェイスには、3つのプリントモード、フィルの濃度、切り離し可能なサポート素材の自動生成などのプリセットが示される。PLAもABSも、色は多数。
Cube Xのスタイルがいい。また、3D Systemsのシンプルさと信頼性にフォーカスを絞ってマシンを作るという姿勢も素晴らしい。3D Touchのしっかりとしたハードウェアも、Cubeのスマートなインターフェイスも使って楽しいマシンだ。もうしばらく使い込んで、Cube Xと第二世代のCubeの完全なレビューを早くお届けしたいと思っている。Cubifyウェブサイトには、4種類のCubeの違いがわかるチャートが掲載されている。Cube Xは2月8日に出荷予定だ。

9月に少しだけ伝えられたが、MakerBotは今週、CESの会場で Replicator 2Xを公式に発表した。ABSでのプリントに最適化された新型で、価格は2799ドル。Replictor 2のすべての優れた機能を持ちつつ、エクストルーダーを追加し、過熱式の作業台を備えた。2つのオブジェクトを同時にプリントしたり、2色でプリントしたり、2つの異なるプラスティックでプリントすることも可能だ。
注目すべきは、MakerBotはすでにReplicator 2を持っている人向けにReplicator 2Xアップグレードキットを販売しないということだ。だから、二連エクストルーダーを実験したい人は、自分でエクストルーダーとドライバーを買って改造しなければならない。2Xはまだ MakerBot のショップでは販売されていないが、ここで登録しておけば、お知らせメールがもらえるようになっている。MakerBotはThingiverseの新機能も発表した。これはMatt Richardsonが昨日のブログ記事(英語)でも発表している。
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そのほかのニュースとしては、少し前に私も記事にしたが、GitHubはReplicator 2を使ってワイヤレスでプリントする技術開発を進めている。このプロジェクトはMake-meと呼ばれ、現在、GitHubでオープンソース化されている。GitHubでは、このプロジェクトのバグ報告、コードの追加、新機能の提言などが簡単に行えるようになっている。みんなで協力しよう。このプロジェクトの公式なスタートと機能については、GitHubブログを見て欲しい。
– Eric Weinhoffer
原文