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2014.04.25

新刊『3D Printing Handbook』は明日4月26日発売!

Text by tamura

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なぜ、いま3Dプリンターに注目が集まっているのでしょうか。単に価格の面で手に届きやすくなっただけではありません。モノを手に入れること、そして作ることについて、多くの人々の考え方が変化していることも、その背景として挙げられるでしょう。本書は、3Dプリンターをデジタルとフィジカルを結んで自己表現を行うためのツールとして考える書籍です。3Dプリンターのハードウェアと3Dデータの基本、様々な造形方式の解説、123D Designを使った3Dデータの作成(iPhoneケースのカスタマイズ)、国内外のユニークなオンラインサービスの紹介、個人向け3Dプリンターを使った出力のレポートなどを通して、やってみたいこと・作りたいモノに合った3Dプリンティングの活用法を知ることができます。小林茂氏、田中浩也氏へのインタビューも収録しました。

O’Reilly Japan – 3D Printing Handbook

3D Printing Handbook――自己表現のための新しいツールを使う・考える
平本 知樹、神田 沙織 著
196ページ
ISBN978-4-87311-632-7

<目次から>

はじめに

1章 3Dプリンターとは
3Dプリンターは新しい加工法
3Dデータをそのまま形にする装置
3Dプリンターの仕組み
3Dプリンターの造形方式
様々な3Dプリンター
光造形方式
粉末焼結方式
インクジェット方式
熱溶解方式
プロジェクション方式
その他の方式
3Dプリントのデータ(STLデータ)
データの精度と解像度
3Dプリントの材料

2章 3Dプリンターとものづくりの関係
3Dプリンターの価値と自己表現
パーソナルなものづくりと3Dプリンター
製造現場で使われてきた3Dプリンター
ものづくりのIT化の簡単な歴史
3Dプリンターが使われている分野
デジタルファブリケーションによる未来の作り方
3Dプリンターならではの自由な製作と選択
3Dプリントは速い? 遅い?
3Dプリンターが家電になる日
自分で「(ほぼ)なんでも」作れるようになるということ
[コラム]3Dプリンターの起源

[INTERVIEW 1] 3Dプリンターとものづくりの交流点(小林茂×平本知樹)

3章 3Dプリンターのためのデータ
123D DesignでオリジナルiPhoneケースを設計する
Scluptrisで亀をモデリング
オンライン3Dカスタマイズアプリケーションで3Dデータを作る

4章 3Dデータをプリントする
オンライン3Dプリントサービス
INTER-CULTURE
東京リスマチック
DMM 3Dプリント
家庭用3Dプリンターで3Dプリント

[INTERVIEW 2] 3Dプリンターからの(新)発想(田中浩也×神田沙織)

付録
3Dプリンターの歴史年表
参考資料