1980年代に子どもだった人なら、『スーパーマリオブラザーズ3』がどんなすごいファミコンゲームだったかを知っているだろう。これまでのマリオのゲームと、より戦略的なマップレイアウトが組み合わさっていた。私にとってそれは、とても精巧なものに見えた。Kjetil Nordinは、そんなマリオ愛を、かぎ針編みのスーパーマリオ絨毯として昇華させた。製作時間は800時間。約6年半だ。
Nordinは、スポーツを学ぶために在学していたノルウェーの学校で、かぎ針編みの基礎を習った。当然、授業だけでは学びきれない部分がたくさんあり、彼は野生動物の勉強をしていた女の子に手ほどきを受けた。
数年後の2008年、彼はノルウェーの国立スカイダイビングチームの選考試験を受けたが、肉体を鍛えることは自分の得意とするところではないと悟った。彼にはそれが苦痛だった。訓練しなければ何事も最初からやり直すのと同じことになるからだ。その歳、選考メンバーから外れた彼は、数年前から始めていた鍋つかみを作ろうと考えたのだが、完成させることができなかった。常にトレーニングをするというのではなく、ときどき手を動かす仕事をすることを憶えた彼は、かぎ針編みで何かすごいものを作ろうと決意した。何度かくじけそうにはなったが、今もそれが続いている。
彼は前にも、小さなドット絵の作品を作ったことがあった。マリオ3は彼の大好きなゲームで、その解像度もかぎ針編みにはぴったりだった。この作品は、Nordin によると、「スーパーマリオブラザーズ3の最初のマップを思い出して作った」のだという。その写真を下に並べよう。
これからどんな作品を作るのか期待されるところだが、現在デンマークに住んでいるNordinは、デンマーク・スカイダイビング・チャンピオンシップに出場する準備を進めている。今のところかぎ針編みの大作にとりかかる予定はないという。さらに、彼は2010年、ノルウェーのナショナルチームに参加できるようになり、ノルウェーで開かれた大会のフォーメーションフライトで、2009年と2014年に優勝を果たした。
(Reddit、NRK、Eirin Larsenより)
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