Science

2019.01.21

バイオについて学ぶ3日間の集中ワークショップ「パーソナル・バイオテクノロジー」、YCAMにて3月1日〜3日開催!

Text by editor


撮影:田邊アツシ、写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

昨年出版した『バイオビルダー』も、予想を超えて好評で、デジタルファブリケーションと同じように、徐々にパーソナル・バイオテクノロジーも身近になりつつあることを感じています。今回、その『バイオビルダー』の翻訳にも協力していただいた山口情報芸術センター[YCAM]にて、バイオについて学ぶ3日間の集中ワークショップ「パーソナル・バイオテクノロジー」が開催されます。以下は、伊藤隆之さん(YCAM R&Dディレクター)による告知文です。

アートやデザインに使えるツールについて学ぶ「YCAM InterLab Camp」シリーズの第三弾となる今回は、ここ数年間YCAMで取り組んできているバイオテクノロジーについて扱います。パーソナル・バイオテクノロジーという言葉は、パーソナルコンピューター、パーソナルファブリケーションなどと同じようにバイオテクノロジーも今後、パーソナルなものになっていくのではないか、という意味で使用しています。このキャンプでは三日間を通じ、DNAをキーとする遺伝情報の読みと書き、そして生命を扱う上で避けては通れない生命倫理について、各分野の専門家の方々とともに考え、実践を通じて集中的に学びます。これから身近になっていくであろうバイオテクノロジーを使って、どのようなプロジェクトや作品を作ることができるのか、どんな使い方がありえるのか、参加者の皆さんとともに考える機会にしたいと思います。

ゲスト講師にはBentoLabの開発者フィリップ・ボーイングさん(BCLのメンバーでもあります)、自宅にバイオラボを構え、植物研究を中心に様々な活動をDIYで行うBinomica Labsのセバスチャン・コシオバさん、早稲田大学の研究者であり、かつ「生命」を巡る美学・芸術の実験・研究 ・制作を行うためのプラットフォームMetaphorestを主宰する岩崎秀雄さん、ライフサイエンス統合データベースセンターに所属し、バイオハッカソンの開催や、日本国内の様々な生命科学・医科学データベースの開発に関わる研究者の片山俊明さん、山口大学の研究者であり、YCAMでのバイオに関わる活動に初期から顧問的に関わってきていただいている赤田倫治さんと、国内外のバイオテクノロジーの専門家の方々のほか、今回三日間、ゲノム弁当という特別なお弁当を作っていただく山口市内の料理店「ベジタブル喫茶 ToyToy」、そして将来的なコラボレーションの可能性を踏まえ、最近YCAMでバイオのリサーチを一緒にやってもらっているアーティスト・ユニットのcontact Gonzoを迎えます!

YCAMならではの環境で、BentoLabやMinIONといった最新のツールやバイオインフォマティクスを使用しながら、豪華な講師陣と学ぶことのできる充実した時間になると思います。1月20日と、応募の締め切りが迫ってきていますが、まだ募集中です。事前にバイオに関わる経験は必要ありません。ご興味がある方、どなたでもぜひご参加ください!

申し込みの締切は1月29日に延長になっています。詳細や申し込み方法はhttps://www.ycam.jp/events/2019/ycam-interlab-camp-vol3/にてご確認ください。