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2022.09.03

建造中の巨大な変形勇者ロボ、豆本ドールハウス、そしてたこ焼き屋台まで。Maker Faire Tokyo 2022[Day 1]フォトレポート

Text by Noriko Matsushita

Maker Faire Tokyo 2022が東京ビッグサイト(西4ホール)で開幕した。初日の会場から注目展示をピックアップしよう。

巨大な勇者ロボがミニカーにトランスフォーム

会場に入ってすぐのモビリティーゾーンでひときわ目立っている巨大ロボは、勇者ロボ開発サークル勇者技術研究所の開発するオープンソース人型モビリティ変形ロボット「勇者ファイバリオン」。今回は上半身部分のみの展示だが、手足が動き、搭乗や遠隔で動かせるようになるという。変形すると1人用の小型モビリティになる車両を目指して開発中だ。


全高約2.5メートルの勇者ロボ「ファイバリオン」


ロボットの制御ソフトウェア


モビリティのライトパーツとロボットの手の部分

4つのエアークッションで浮かぶ超小型ホバークラフト

趣味で人が乗れるホバークラフトを作り続けている超小型ホバークラフト研究室の試作8号機。実際に浮上し、滑るように前に進むそう。4日には、空気を入れたデモも実施される予定だ。

車いすを電動アシスト化するユニット

自転車や車いすを手軽に電動アシスト化するツールを開発している某自動車メーカーの部活@ち~む。今年はボルトオン型電動アシストユニット「ついんハム」Ver.3を使った車いすを展示。小型の電動アシストユニット2つを車輪に載せるだけで電動アシスト化される。

人やロボットを載せて走れる電動クローラーユニット

CuboRexは、不整地走行に適した開発用電動クローラーユニット「CuGo」シリーズを展示。その場でパーツを取り付ける試乗や操作体験ができる。屋外での走行実演も実施。

気球開発から生まれた超音波風速計

大きな気球が浮かぶストラトビジョンのブースでは、気球を活用した空の観測システムを紹介。この研究から生まれたIoT向けの小型超音波風向風速計も展示販売している。

気球の下の黒い小さな円柱が超音波風速計

ダンボールを着て会場を歩こう!

人気のワークショップ「ダンボールDay!」は、入場口すぐのダンボールのメイキーが目印。帽子やお面などメイキーや怪獣のかぶりものを作って身に着けて歩こう。

場内を練り歩くプラダン(プラスチックダンボール)製ティラノサウルスは今年も大人気。制作しているヒゲキタさんブースは、モビリティエリアの奥にあり、恐竜の着ぐるみレンタルやダンボール工作ブックの販売をしている。

ゲーム音楽のオルゴールとアイロンビーズの作成

ゲーム音楽の紙巻きオルゴールを作っているビストロナガタさん。膨大なストックがあるので聞きたい曲があればリクエストしてみよう。アイロンビーズの作り方も配布している。

ハニカム型の光る鍵盤、屋台風パーカッションなど、おもしろ楽器いろいろ

奇楽堂&Companyのブースでは、拡張できるハニカム型のタッチ鍵盤「HoneycombBell」(9000円)などを展示販売。

屋台でタコ焼きを焼いているようにしか見えないカイワモノの「爆音屋台」。

高校や大学の部活動で制作した月面探査ロボットや各種ロケット

Young Makerゾーンでは、高校生や大学生の部活などで制作した作品が展示されていた。

高校3年生の浜中 拓夢さんがロボット部で開発した惑星探査ロボット「LUNAROVER」は、溶岩チューブの凸凹や斜面も走行できる足回り構造が特徴。ブース横のベースで走行デモをぜひ見てほしい。

東京工業大学ロケットサークルCREATE神奈川大学ロケット部/高野研関東圏の大学生によるロケットサークルCOREはそれぞれ制作、打ち上げたロケットを展示。

ユカイ工房×女子美のゆるかわロボ

女子美術大学 ロボット研究プロジェクトは、ユカイ工学とのコラボレーションで「かわいい」をテーマにしたぬいぐるみロボットを展示。触れるとぽっと顔を赤らめて照れたり、くしゃみをしたり、かわいい表情を見せてくれる。

灯りつきドールハウスになる豆本

デザイン&クラフトゾーンには、お土産にしたいかわいいアクセサリーや工作キットがいろいろ。miniature BOOKの豆本ドールハウスは、高さ4×横3×厚さ1.5センチほどの小さな本を360度くるっと開くとドールハウスになり、LEDの灯りもつく。自分で組み立てるキットも販売されているので挑戦してみては。

手の動きでドーム型スクリーンのキャラクターを動かす

ロボティクスエリアにある不思議なドーム型スクリーンは、MK Tech Labさんの作品。スクリーン上部にはロボットアームでプロジェクターが取り付けられており、センサーに手をかざすと、手の動きに追従してスクリーンに投影されたキャラクターが動くゲームが楽しめる。

そのほか、自作の超小型CO2センサーを使った作品も展示。オリジナルパーツは(スイッチサイエンス)にて委託販売されているので、併せてチェックしてみよう。

Maker Faire Tokyo 2022は、明日(9月4日)まで開催される。来場者、出展者がチェックした会場の様子は、#MFTokyo2022(Twitter)でチェックしよう。