2022.08.30
おとでん通信 #19|Maker Faire Tokyoのあとに寄ってみよう! 小学生から大人まで楽しめる“図工室”も備えたPanasonicセンターAkeruE(アケルエ)
こんにちは、乙女電芸部です。いよいよ今週末はMaker Faire Tokyo 2022。前回(#18)紹介した「光るマイクロバッグ」ワークショップの準備に勤しんでいます! Maker Faire Tokyo 2022に来場する皆さんに、ぜひあわせて訪れてほしい場所があるので取材させていただきました。2021年に有明にオープンしたミュージアム「AkeruE(アケルエ)」です。
案内をしてくださった株式会社ロフトワークの越本さん
AkeruEは、テクノロジーやアートに触れながら、自分でもクリエイティブなものづくりができる体験型ミュージアム。こどもはもちろん、大人の方も楽しめます。前身として、2020年まではリスーピアという施設が同じ場所にありました。
国際展示場駅から東京ビッグサイトへの道中という好アクセスなので、Maker Faire Tokyo 2022の帰りに立ち寄ってみるのはいかがでしょうか? ここでは、乙女電芸部の視点から、AkeruEの施設やおすすめポイントを紹介します!
目次
・AkeruEへのアクセス方法
・2階の無料エリアでひといき
・メディアアート作品に触れる「ASTRO」
・アイデアを工作や映像でプレゼンできる「COSMOS」と「PHOTON」
・おとでん的推しスポット!大人の図工室「TECHNITO」
AkeruEへのアクセス方法
りんかい線の国際展示場駅を出て、すぐ右手に見えるパナソニックセンター東京の2階と3階にあるのがAkeruEです。新交通ゆりかもめの有明駅からも徒歩3分です。
パナソニックセンター東京
左側に大きめの外階段があります。こちらを上って2階からビルに入りましょう。
2階の無料エリアでひといき
2階はチケットなしでも楽しめるフロアとなっています。季節ごとのテーマが用意された無料工作エリア、科学実験のように楽しめるカフェ、後に紹介する「アルケミストプログラム」卒業生の作品展示など、このフロアだけでもひらめきのもとになりそうな楽しいコーナーがたくさんです。カフェでひとやすみがてら、気軽に立ち寄ってみましょう。
レモンゼリーを混ぜると色が変わるドリンク(左)と好きなフレーバーのパウダーを混ぜて楽しめるポテト(右)
本棚にはオライリーさんの書籍もたくさん
メディアアート作品に触れる「ASTRO」
受付でチケットを購入したら、3階へ上がり、メディアアート作品の展示エリア「ASTRO(アストロ)」へ向かいましょう。尚、現在AkeruE 3Fエリアへの入場は時間予約制です。事前にウェブサイトをご確認ください。
鏡張りの部屋からスタート。
壁に投影されたAkeruEのマークをタッチすると扉が開きます
ASTROには、テクノロジーとアートが組み合わされた作品がたくさん展示されています。不思議な現象の原理の詳細は説明されていないかわりに、ヒントとなる科学知識が体験できるものが多く、「なぜだろう?」と自分で考える楽しさを味わえます。
例えば「赤い緑、黄色い青」は、スポットライトの色が変わることでキャンバスに描かれた抽象画が変化する作品。そばには光の三原色の仕組みを体感できる装置も用意されています。
「赤い緑、黄色い青」中山晃子
手話で雨を降らせたり飛行機を飛ばしたりできる「An Image of…」は、身体を動かしながら伝える手話という言語の表現力の豊かさを体験できました。
「An Image of…」和田夏美、筧康明
真っ白の液体がぽこぽこと制御される「Coworo」。色々な形ができては溶けて、を繰り返す様子は見ていて飽きません。
「Coworo」筧康明
アイデアを工作や映像でプレゼンできる「COSMOS」と「PHOTON」
アーティストの方々の作品を鑑賞すると、今までと違う視点が生まれ、自分もなにか面白いアイデアを生み出したくなりますね! そのモチベーションが上がったところで用意されているのが、アイデアを工作して展示できる「COSMOS」。季節ごとにお題があり、今は「誰かをハッピーにする未来の商品をつくろう」がテーマでした。
COSMOSは中央にこれまで訪れた方々の作品がくるくると回りながら展示されています。その大きな展示台の周りにぐるっと工作スペースがあり、用意された廃材や紙などの材料を使って自由に工作ができます。展示台も工作机もおしゃれでワクワクしますね!
大きな展示台は回転していて、その上にも光ったり振動したりする小さな展示台がいくつかあります。
完成したら、作った作品の魅力をプレゼンする文章も書いて展示します。もちろん自分の作品は持って帰ってもOKとのことです。
「PHOTON」(フォトン)という撮影ブースでは動画の撮影や編集ができます。カラフルで綺麗な撮影ブースがずらりと並んでいます。おもちゃなども用意されているので、コマ撮りアニメの作成にも挑戦できます。作品はAkeruEのYouTubeチャンネルに投稿してもらえるとのこと。
体験した方からの書き置きが残っていて良いですね! 撮影のコツがたくさん集まっているので参考になりそうです。
おとでん的推しスポット!大人の図工室「TECHNITO」
最後に、乙女電芸部的に一番オススメのスポット「TECHNITO(テクニート)」の紹介です。
3Dプリンターやレーザーカッターなど、デジタルファブリケーション機器を使って本格的なものづくりを体験できるスペースです。小学生から大人まで楽しめる図工室で、なんと90分500円(現在は水曜日のみ)でデジタルファブリケーション機器を使用することができます。他のファブ施設と比べてもかなりお得ですね。
多種多様な工作機械が用意されています
TECHNITOはただ設備を貸し出しているわけではありません。特徴的なのは、大人も子どもも参加できる長期間のサポートプログラム「アルケミストプログラム アカデミー」を用意している点。
なにか新しいことをやってみたい! という情熱さえあれば、どんなものを作ろうか? という探索から、ものづくり、展示までをエデュケーターの方にサポートしてもらい、TECHNITOを3ヶ月間使いたおしてものづくりに取り組めます(全12回、税込9,000円)。
アカデミーは小学4年生から6年生が対象ですが、中学生以上や大人の方は「アルケミストプログラム スタジオ」の方に挑戦してみてください。採択されると無料(!)でTECHNITOを利用しながら、アカデミーと同じく3ヶ月間のサポートを受けてプロジェクトに取り組むことができます。
デジタルファブリケーション機材やものづくりに興味があっても、いざ作ろうとなると何を作るか悩んでしまったり、作るものが決まっても作り方がわからず立ち止まってしまう……という声はよく聞きます。アルケミストプログラムなら、エデュケーターから精神的・技術的サポートを受けたり、他の参加者の方やその作品に刺激を受けながら取り組めます。
アルケミストプログラム卒業生の作品も展示されています。どれも力作でした!
アルケミストプログラム卒業生の作品。距離センサーも内蔵したカラクリ箱
乙女電芸部もよくワークショップを開催していますが、開催時間が短い場合はあらかじめこちらで決めたものを作ってもらうのが精一杯で、「何を作るか」から考えるためには、長期間、複数回のプログラムが必要なのはよくわかります。実際、札幌の中高生向けに長期間実施したワークショップでは、アイデア出しからお手伝いしたり、発表を交えて参加者同士で意見を交換したりした上で、参加者の方の個性が表現された多種多様な作品が完成しました。
デジタルファブリケーション機器を3ヶ月間使いたおせるTECHNITOのアルケミストプログラムは、新しい発想を形にする体験をしてみたい方には間違いなくおすすめです!
※TECHNITOとアルケミストプログラムについてはホームページに詳しく記載されていましたのでこちらをご参照ください。
https://holdings.panasonic/jp/corporate/center-tokyo/akerue/floor/technito.html
最後に、大人の方にもうひとつおすすめの隠れたスポットをご紹介します。2階エントランスの右手側にあるこちらの作業スペース。電源完備で、リモートワークやちょっとしたミーティング、交流に最適です! 無料で利用してもOKとのことですが、せっかくなのでカフェでコーヒーやピザなどを頼んでゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。
こどもから大人まで、ゆっくりと楽しみながらものづくりや科学に触れられるAkeruE、ぜひこの夏休みやMaker Faire Tokyoの合間に立ち寄ってみましょう!
おとでんの日常
AkeruEの2Fで、乙女電芸部のキット販売が始まりました! イベント以外でリアルに販売しているのはこちらだけですので、ぜひご覧ください! 乙女電芸部のキットは色や形がそれぞれ違うので、ウェブでの販売は色をおまかせいただくことになるのですが、こちらではじっくり見て決めることができますよ。