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2014.11.24

子どもプログラミングツール『Scratch』×電子工作で動くおもちゃをつくろう―ちっちゃいものくらぶ、ヱンガワシステムズ、OtOMO[MFT2014レポート]

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MITが開発した子ども向けプログラミングツール『Scratch』は、レゴのようなパズル感覚で簡単にゲームやアニメーションがつくれる開発環境だ。このScratchでロボットやラジコンなどの動くおもちゃがつくれたらもっと楽しい。そのための基板やセンサーのキット、中継アプリケーションの開発、ワークショップを実施しているグループがMaker Fair Tokyo 2014に出展。さまざまなおもちゃの実演と開発キットの販売が行われていた。

Scratch用のセンサーボードやキットを頒布

「ちっちゃいものくらぶ」さんのブースでは、Scratchで音や光、スイッチ、モーターなどを制御できるセンサーボード『なのぼ~どAG』やオープンソースArduino UNO互換キット『ちびでぃーのBB』、これらの基板とScratchで制御できるロボットアーム、電子楽器キット、Bluetoothでコントロールできる迷路抜けロボカーなども販売。これらを使えば、面倒なはんだ付けなしで、実際に動くおもちゃをつくることができる。

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Scratch用のセンサーボードの完成品やキットを即売

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Bluetoothで無線コントロールできる「なのか~」を使用したラジコン

ScratchとArduinoをつなぐ中継アプリ「Srattino」

ヱンガワシステムズは、オープンソースの基板「Arduino」とScratchの中継アプリケーション「Scrattino」を開発。このアプリを中継させることで、Scratchの命令ブロックからArduinoのすべての入出力ピンを操作できる。ブースでは、実際にScratchで作った「電気イライラ棒ゲーム」などを展示していた。アイデア次第でいろいろなおもちゃがつくれそうだ。

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中継アプリ「Scratiino」でScratchとArduinoを接続する

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針金に輪が触れるとビリッと電気が流れるイライラゲーム

プログラミング入門や電子工作のワークショップを月1で開催

Scratchのプログラミングや電子工作に興味はあるけど、いきなりひとりではじめる自信がないなら、ワークショップに参加してみては? OtOMO+は、月1回、三軒茶屋のキャロットタワーで子ども向けのワークショップを開催している。次回は12/14に初心者向けのScratch入門やLEDイルミネーションづくりのワークショップを実施予定だ。Webサイトから申し込もう。

●各出展者のWebサイト
ちっちゃいものくらぶヱンガワシステムズ「Scrattino」OtOMO

– 松下 典子