Kids

2017.10.16

子どもや初心者でも楽しいLEDの目が光ってジャンプする折り紙カエル

Text by Kathy Ceceri
Translated by kanai

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これまでにも光る折り紙はいろいろあったが、この可愛らしいジャンプするカエルは一段階レベルが高い。カエルのお尻を押すとLEDの目が光る。手を放すとぴょんとジャンプする。うまくすれば、宙返りもできる。

この目が光ってジャンプするカエルの折り紙は、IBMのエンジニアでSTEAM教育の推進者でもあるEmi Olssonが考案したもの。私の著書、「Paper Inventions」に掲載した光るペーパーアートからヒントを得たという。Emiは、Mini Maker Faireで私と挨拶を交わした後、Twitterで動画を送ってくれた。これはぜひとも、リバースエンジニアリングすべきだと私は思った。私は現在、これをワークショップやイベント用のプロジェクトとして使わせてもらっている。子どもや大人の初心者も楽しめるプロジェクトだ。

作り方は下で詳しく説明している。基本的には昔からあるジャンプするカエルの折り紙なので、折り紙の経験がなくても作れる。不慣れな人にはちょっと難しい部分もあるが、そこは根気強く、何度でも挑戦してほしい。カエルが折れたら、LEDを仕込むために、それをいったん開く。回路はごく単純だ。LEDと電池を金属のテープでつなぐだけ。配線ができたら、カエルを元に戻す。そうすれば、光ってジャンプするカエルですぐに遊べるようになる。

カエルがジャンプする様子とカエルの折り方は、下の動画でも見ることができる。

材料

・コピー用紙2枚。10x20センチに切る(縦横比が1:2なら、だいたいのサイズでかまわない)。
・LED 2つ。なるべく脚の長いLEDを使おう。電池を脚で挟んで点灯するかどうかを確認しておくこと。
・3ボルトのボタン電池1個。CR2032かそれに近いもの。
・アルミの粘着テープ。ホームセンターの水道用素材のコーナーにある(銅テープでもかまわない)。約2.5x0.75センチのサイズで2枚切っておく。
・セロハンテープ。導電性でない粘着テープならなんでもかまわない。

紙に折り目を付ける

1. 紙の短い側同士を合わせて2つに折り、しっかり折り目を付ける。
2. 上の端を中央の折り目に合わせて折り、しっかりと折り目を付けてから、元通りに開く。
3. 上の角を中央の折り目と反対側の端が交差するところに合わせて三角に折り、折り目を付けて開く。もう片方も同じように折り目を作る。
4. オプション:2から4のステップと同じ手順で下の側にも折り目を付けておくと後の作業が楽になる。

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カエルの頭と前脚を作る

1. 上半分のX型の折り目を使って、その交点を通る折り目を手前に折って三角形のテントのような形にし、きっちり平らにする。
2. 三角形の下の角を上のほうに折り、写真のように脚を作る。

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カエルの体を作る

1. 紙の下の端を中央の折り目に合わせて折る。
2. 両端をそれぞれ縦中央の線に合わせて折る。このとき、カエルの脚を少し持ち上げて、その下に折り込むこと。
3. さらに紙の下の端を中央の折り目に合わせて折る。

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後ろ脚を作る

1. 最後に折った紙の下の部分を少し開いて、内側の紙の角を外に引き出す。反対側も外に引き出して、ボートのような形にする。
2. ボート側の両端の角を縦中央の線に合わせて下に折り、逆三角形にする。
3. 逆三角形の内側の端を斜めの折り目に合わせて折り、脚にする。反対側も同じようにして脚を作る。

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バネを作る

1. カエルの下半分を中央の折り目に合わせて折る。こうすると、後ろ脚が前脚と重なるようになるはずだ。
2. 後ろ脚部分の下の端を中央の折り目に合わせて折る。しっかりと折り目を付けておこう。
3. カエルを裏返す。テストしてみよう。お尻を指で押さえ付けて、後ろに指を引くようにしてカエルを放す。

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LEDの目を作る

1. LEDがちゃんと点灯するかどうか、LEDの脚で電池を挟んでテストする。プラスの脚(長い方)が電池のプラス面に付くように。
2. カエルの鼻の近くに目の位置を描いたら、一度カエルを開いて平らにする。目の位置にLEDの脚を突き刺す。このとき、長い脚が前に、短い脚が後ろになるようにする。
3. 金属テープを数センチに切り、長い端を数ミリほど、粘着部分同士がくっつくように、裏側に折り畳む。これは、LEDと電池との間に電気が通じるようにするための工夫だ(導電性のノリがついた銅テープを使う場合は、この作業は必要ない)。
4. カエルの頭の裏側で、下(マイナス)の脚を折り曲げ、2本の脚が重なるようにする。これを3で用意した金属テープで紙に固定する。
5. 上(プラス)の脚2本が重なるように上方向に折り曲げ、2本を3で用意した金属テープでしっかりと巻いてつなげる。
6. 電池をプラスの面を上にして、紙に貼った金属テープの上に置き、セロハンテープで紙に固定する。このとき、電池をテープで完全に覆わず、LEDのプラスの脚が電池のプラス面に接触できる範囲を残しておくこと。

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テストしてみよう

1. プラスの脚を、電池のプラス面に、もうちょっとで接するというあたりに折り曲げる。カエルの形に戻す。
2. 最終テストだ! カエルのお尻を指で押さえるとLEDが点灯するはずだ。指を放したときにLEDが消えてカエルがジャンプすればオーケー。
3. 目が光ったままで消えないときは、LEDのプラスの脚の位置を調整しよう。かなりの回数、目を光らせることができる。

Light-Up-Frog


Kathy Ceceriの最新の著書は「Edible Inventions」。彼女は、子どもや初心者の大人向けのSTEAM教育要素がたっぷりの「Paper Inventions」や「Making Simple Robots」の著者でもあり、現在は「Fabric Inventions」と「Musical Inventions」を執筆中。原稿を書いていないときは、アメリカ北東部の学校、博物館、メイカースペースなどで、子どもや教育者のためのワークショップを開いている。彼女のサイト、Crafts for Learningもどうぞ。

原文