2010.08.09
木のブロックで子供に電子工作を教える
私の友人、Paul Marlierは、Children’s Museum of Pittsburgh(ピッツバーグ児童博物館)でとても面白い催し物を行っている。彼の仕事は、ワークショップの専門家として、子供たちに(その親にも)科学を教える方法を考案することだ。先日、彼は忙しい中、最新の試作品を見せてくれた。木のブロックに電子部品が取り付けられていて、博物館の見学者が、それらを好きなように繋げて遊べるというものだ。これには、いろいろな部品を自由に組み合わせて何が起きるかを体験してもらうという狙いがある。ブロック自体は、何の変哲もない正方形に切った合板だ。そこに電子部品が乗っていて、電極となる釘が刺してある。ここを使ってワニグチクリップで接続する。これを、一切の説明をつけずにテーブルの上に並べておくという。子供たちはこれらを思いどおりにつなげて、どうなるかを体験する。
Paulによれば、市販の製品を使わず、こうした素朴なデザインを選択した理由は、そこにある電子部品がどこにでも転がっているもので、簡単に繋げられるということを強調したかったからだという。今のところ彼のブロックは大好評で、いくつか面白い結果を出しているという。なかでも彼が驚いた発見の瞬間は、ある研究熱心な子供がモーターと電池の間にスピーカーをつなげたときだった。モーターを回すと増幅されたノイズがスピーカーから聞こえてくるというものだった。
こうした装置を作ったのは、彼が初めてではないが、この手作り感がいい。同じ入/切動作だがぜんぜん形の違うスイッチが何種類もあるところも楽しい。
同じようなものを作った人はいる? 改良は増やしたらいい部品のアイデアは? このほかの写真が私のFlickrストリームにあります。
– Matt Mets
訳者から:英語版では、子供たちに同じようなものを作ってやったという人のコメントが多く寄せられている。その中で2人の人が、接続の方法が問題だと指摘していた。簡単に接続できなければ、子供たちは回路を組むことより線をつなげるほうに気を取られてしまうというのだ。ある人が紹介してくれたのは、FAHNESTOCK CLIPS という便利パーツだ。
[原文]